天野准教授によるあべのハルカス公開講座「未来国家UAE(アラブ首長国連邦)の経済と観光」を開催



平成29年度後期 あべのハルカス公開講座『教養と好奇心で巡る世界の旅PARTⅧ』の第2回目が開催されました。
今回のテーマは「未来国家UAE(アラブ首長国連邦)の経済と観光」です。

アラブというと皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?イスラム教や、最近のテロなどちょっと怖い場所、あるいは大金持ちの石油王、砂漠やヤシの木、ラクダを想像する人も多いでしょう。
何もない灼熱の砂漠であったアラビア半島の小国、UAEは、アブダビ、ドバイを中心とする7つの首長国による連邦国家です。潤沢なオイルマネーを武器に、徹底したインフラ整備と都市計画、優れたマネジメントにより急成長、60年間で人口は100倍以上になり、その8割が外国人の出稼ぎ労働者です。

いつかは枯渇する、石油のモノカルチャーからの脱却と、世界の物流、観光、金融センターを目指し、世界経済を震撼させたドバイショックも乗り越え、水族館やスキー場のある世界一のショッピングセンター、世界一の建造物「ブルジュ・ハリファ」、宇宙からも見えるヤシの木をかたどった人口島「パームジュメイラ」、世界唯一の「フェラーリ・ワールド」をはじめ、様々な「世界一」が続々完成、世界第一級の観光地として、人々を驚かせ続けています。
今回の講義では、現在のUAEの経済、様々な開発プロジェクトの現状、そして、国民や労働者の生活を支え、物欲を満たすため、世界中から集められた様々な商品について、アラブの民族衣装「カンドゥーラ」とスカーフ「グドラ」に身を包んだ、天野了一准教授から講義がありました。キリストの誕生時に3人の博士が捧げ物として持ってきた高貴な香料である「乳香」「没薬」や、アラブ人の生活に欠かせないデーツ(なつめやし)も配布され、皆でその香りや味を楽しみました。
UAEは、外国人にとって非常に安全、清潔で、インフラも整い、ビジネスをしやすい国ではありますが、監視、独裁国家でもあることは忘れてはなりません。日本からは遠いイメージもありますが、関空からはエミレーツ航空が毎日就航し、約11時間です。これからの冬場は気候も過ごしやすくオススメです。ぜひ先入観を捨てて行ってみてください。


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