「聖徳太子ゆかりの地を巡る―太子町 西方院篇」ウパーヤ取材見学レポート



2017年11月25日に私たちは日本最古の官道「竹内街道」を歩きました。

大阪府と奈良県を東西で結ぶ竹内街道は『日本書紀』の推古天皇21年(613)の条に記されたことから日本最古の官道とよばれています。竹内街道は大阪府堺市の大小路から奈良県葛城市の長尾神社に至る全長約30㎞の街道です。

今回歩いた街道筋は大学近くの中之太子野中寺から大阪府太子町の上之太子叡福寺、そしてその対面にある西方院まで、約3時間の道のりでした。

 

西方院は622年に聖徳太子が死去した後に出家した三人の侍女により、聖徳太子の御廟がある叡福寺の門前にその塔頭として法楽寺の寺号で創建されたといい、聖徳太子作の阿弥陀如来像を本尊とし、太子の遺髪を納めたと伝えられています。これらの縁起から三人は日本で最初の尼僧であるとも言われています。

 

私たちが行った日はお寺主催の「結縁祭」というお祭りが開催されていました。途中から雨が降り始めるあいにくのお天気でしたが、たくさんの人が訪れてにぎわっていました。ジャズのコンサートや写経会などたくさんのイベントが行われており、また人形作家の亀井潤さんの人形展も開かれていました。

 

とてもリアリティーのある人形の作家さんご本人の話を聞いくこともできました。この「西方院」と名付けられた三人の尼僧の人形たちは亀井さんが西方院の成り立ちの話などを聞き、オリジナルのストーリーを考えてその一場面を表現したものだそうです。すばらしいリアリティーに圧倒されました。

(学生編集員:土井春奈、安本あみ)

 

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