地域活性化概論 名張市の地域活性化から学ぶ
2015年6月29日
〜花火大会のキャッチフレーズで本学学生が入選!〜
「地域連携COCOROEプロジェクト」の一環として、学部、学科を横断して開講されている「地域活性化概論」では、多くの教員や外部の様々な有識者、実務家を交え、産業、福祉、観光、集客、街づくりなど、さまざまな観点での「地域の活性化に関する学びの機会」を提供することで、将来、地域のリーダーとして活躍する人材を育てるための実践的な講義を行っています。
第2回目の特別講義では、魅力ある地域づくりについて、先進的な取組を行ってきた三重県名張市をケースとして、名張市観光協会事務局長の林一樹氏から、イベントやグルメによる集客を通じた、まちの活性化とブランド旅行向上の実際についてのお話を伺い、意見交換を行いました。
中部と関西の結節点、伊賀盆地南部に位置する三重県名張市は、かつては伊勢参りの宿場町として栄え、文化的にも関西と中部の両方の特徴を有してします。近鉄大阪線の開通によって大阪への通勤が便利になり、ニュータウンが建設され、大阪のベッドタウンとして急速に発展してきました。本学の学外入試もこの地域で行われ、多くの学生が通学しています。
しかし近年、人口増加や域外からの転入が伸び悩んだことから、知名度向上と観光集客の推進への取り組みがなれました。松阪牛に匹敵する肉質を誇る名産の伊賀牛と、おいしい水で育った伊賀米を、地域おこしの起爆剤としてとらえ、新しいご当地グルメである「名張牛汁」を開発したところ、全国的に人気となり、2013年にはB級グルメの全国的祭典である「B-1グランプリ」の誘致にも成功しました。 また、青蓮寺や赤目四十八滝などの美しい景勝地などでは、忍者修行の体験などのイベントも企画され、天然記念物のオオサンショウオなども見られ人気となっています。
授業の中で、7月に開催される、「第73回名張川納涼花火大会」のポスター・キャッチフレーズを募集したところ、多くの応募の中から、本学人文社会学部日本学科3年、山田佳奈さんの「あなたの隣で見たい名張の花火」が優秀作品として選ばれ、名張市観光協会から表彰されました。おめでとうございます。
林事務局長からは、「待っていては何も始まらない。若い人が率先して企画を作って、自ら率先してがむしゃらに動いてほしい、一度の失敗でも諦めずに挑戦し続けてほしい。」とのメッセージがありました。
また、学生からは「名物はあるものではなく、作り、育てるものであると感じた」「その土地の特徴を知りそれを活かすことが大事」「熱意で様々な人を巻き込んでいくプロセスに感動した」「名張について知らなかったがぜひ行きたくなった」などの感想がありました。
名張市観光協会、名張川納涼花火大会のサイトはこちら。
