キョーサイ合格こころえプロジェクト始動!



日本学科では、教職志望の学生を支援する独自のプロジェクト、「キョーサイ合格こころえプロジェクト」を、毎年度冬学期に展開しています。

このプロジェクトは、キョーサイ(教員採用試験)に向けて仲間で励まし合い、努力を続けてきた4年生が、来年度のキョーサイ受験をめざす後輩たち、特に3年生に向けて、キョーサイ受験対策を指導するものです。

もちろん、経験豊かな教員がバックアップに入りますが、あくまで学生たちの主体的な活動として展開していきます。

 

その第1回が、先日、おこなれました。テーマは、4年生が夏学期に取り組んだ教育実習の報告です。

キョーサイ受験直前時期の教育実習は、体力的にはたいへんですが、現場でじっくり学ぶことのできる有意義な経験です。

以下、4年生の報告の概要をご紹介しましょう。

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Mさん(女子)大阪府公立中学校

教師が生徒をどれほど深く理解しているか、授業の成果に繋がっていくということを身をもって学んだ。毎日生徒と触れ合って授業をすることがとても楽しく、国語を教えることの喜びを感じ、教師になりたいという意思が強まった。

Fさん(男子)大阪府公立高等学校

万遍なく多くの生徒を指名することの大切さと授業での生徒との接し方、障がいをもつ生徒との関わり方などを学ぶとともに、授業や部活動などで生徒と関わる中で、教員になりたい思いが一層強くなる教育実習だった。

Yさん(女子)大阪府公立高等学校

授業での関わりだけの1年生の授業で、距離をなかなか縮められずに苦労したが、コミュニケーションの面でさまざまに工夫することで生徒が手を挙げたり、発言してくれるようになった。多忙の中、遅くまで残って指導してくださった教科担当の先生に感謝するとともに、教師の仕事の大変さを知ることができた。

Kさん(女子)兵庫県公立中学校

実習の1週目から生徒と積極的にコミュニケーションをとり、すぐに名前を覚えたことが、生徒と打ち解けられる要因になった。一人で抱え込まず、困ったことがあれば教師同士の協力体制でこれを解決するということの大切さを学ぶとともに、改めて教師になりたいと強く思える3週間だった。

  

Yさん(男子)大阪府公立中学校

授業内容と同じくらい生徒とのコミュニケーションを重視した。授業では、その授業で何を一番に教えたいのかの優先順位を決めておくこと、サッカー部の指導では、なぜこのメニューの練習をするのか明確にしておくことの大切さを学んだ。迷っていた教職への思いが固まった実習となった。

Sさん(男子)兵庫県公立中学校

生徒に何を伝え、何を考えさせたいのか、生徒の実感につながる授業づくりに取り組み、教材分析の大切さと難しさを感じた。実際に教師になった場合は、さらに多忙の中で生徒に向き合っていかねばならず、相当な覚悟がいる職業であることを改めて実感したが、ゆらいでいた心が固まった。

Tさん(男子)大阪府国立中学校

最終授業での失敗から「教材で何を伝えるか」という意味を身をもって理解できた。道徳も1時間担当したが、国語的な授業になり、中学2年生に道徳の授業をすることの難しさを知った。非常に楽しく、学びも多く、教職への思いも一層強まるとともに、自分がめざすべき教師像を明確にすべきだと思った。 

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7名の先輩からの報告の一つひとつに、後輩たちからは熱心な質問が寄せられました。

報告と討論のまとめとして、指導担当の先生から、

① 学校現場にとって教育実習とは平常の授業を乱す迷惑なものであるという認識に立ち、感謝の心で必死に教材研究に取り組むこと。

② 授業は生徒との信頼関係の上に成立つものであり、授業以前のコミュニケーションが授業の成否を決定づけること。

といった二つの心構えが後輩たちに示されました。

来年度に教育実習を控えた3年生たちは、心構えを一層しっかりとさせ、実習に臨む決意を新たにした様子でした

 

今週から、毎週1回、学生自身の主体的な学びの場として、当講座は展開していきます。

年々厳しくなる教員採用試験ではありますが、先生になるという夢を、一人でも多く、実現させてもらいたいと思います。

私たち、日本学科教員も、そのための支援に力を尽くしていきます。

 

★キョーサイ合格プロジェクトについて

http://shingakunet.com/school/9001083837/9001145559/special/mainproject/001.html



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