【キョーサイ合格こころえプロジェクト】大阪府立高校へ学校見学に出かけました



日本学科では、毎年冬学期に、教職志望者を対象とした「キョーサイ合格こころえプロジェクト」を展開しています。

ふだんの取り組みは、先輩学生から後輩学生への支援が中心となります。そこで培った知識や経験が学校現場でどのように活かされるのかを実感するため、当プロジェクトの総仕上げとして、毎年、春休みの機会を活用して、卒業生教諭が勤務する中学校・高等学校を訪問し、学びを深めています

昨年度末の春休み期間にも、合わせて2回の学校見学を実施しました。

そのうち、大阪南部に位置する府立高校を見学した様子をご紹介しましょう。

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卒業生教諭による高校1年生「古文」授業を見学しました。

『平家物語』の序章を教材として展開するもので、本文の音読はペアワークで起立しておこなったり、生徒を指名して前で板書させたり、授業中に動きのある授業構成で、精密なワークシートも準備されるなど、随所に生徒を引きつける工夫が見られました。

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教壇に立ってまだ2年目の卒業生教諭は、授業開始直後こそ、少し固くなっているように思われましたが、授業が進むにつれ、テンポがよくなっていきます。十名を超える学生が見学に訪れたため、生徒たちにも緊張が見られましたが、徐々に卒業生教諭と盛んにやりとりしていくようになりました。

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授業見学後、高校の会議室をお借りして、振り返りの時間を持ちました30分の予定を大幅に超え、参加した学生から多くの質問が投げかけられました。卒業生教諭自身、今回の授業公開に向けて、校内の先輩教員から様々な指導を受けていたそうで、ひとつの授業がかたちになっていくプロセスについて、学生たちも具体的に考えることができました

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質疑応答の最後に、在学中から卒業生教諭を見守ってきた日本学科の教員から所感が述べられました。卒業生教諭は、同期生の中でももっとも熱心に、教職に就くための努力をした学生でした。その延長線上で今、学校現場でも他の先生方と連携を取りながら充実した授業作りに励んでいる様子に、かつての指導教員も感激ひとしおであったようです。

帰り際には、玄関前まで見送ってくれた卒業生教諭と参加者で、記念撮影です。卒業生教諭の晴れやかな表情と、自分たちの進んでいくべき目標を見定めた参加者たちのしっかりとした眼差しが印象的でした。

さて、第2回の学校見学は、これまでとは違った趣向で実施されました。その報告はまた、次回のお楽しみにして頂きたいと思います。



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