お知らせ

人文社会学部 日本学科

博物館での実習を行いました

日本学科と社会学科では、定められた科目を履修しその単位を取得することで博物館学芸員の資格を得ることができます。

そのための必修科目となっている「博物館実習」は、3年生の冬学期から4年生の夏学期と冬学期、3学期に分けて、複数日にわたって実施されます。

すでに見学実習も終えている3年生の冬休みと試験期間終了後の春休みのこの時期には、実際に博物館の展示や撤収に携わる実習に参加します。

四天王寺宝物館での新春名宝展の展示作業

 12月の末には、新年元旦からの新春名宝展のための展示準備のお手伝いをしました。お手伝いとはいっても、かなり本格的な展示作業にも携わります。 

まずは、本日の作業手順とこの日作業を行う展示資料についての説明を受けます。そして展示ケースの中を掃除することから始め、展示台などの設置準備が整ったところで、国宝の「扇面法華経冊子」および」「懸守」の展示作業の見学という緊張の一瞬を迎えます。

 

 

もちろん、実習学生は、国宝については、展示作業の様子を見学させていただくだけですが、普段、なかなか拝見できない国宝を、ケース越しではなく、直接、更には至近距離で見学できる貴重な体験でした続いて、国宝以外の展示資料、中には重要文化財も含まれているのですが、そうした貴重な資料を、実際に展示する作業にも関わっていきます。

 

 

実際に文化財に触れる学び

作業の間に、学芸員の先生方から文化財に関する説明を受けたり、取り扱いに関する重要事項を指導されたりしながら、次々と展示作業に取り組みました

 

 

なかには、さまざまな事情で、予定通りの展示ができなくなる場合も・・・そのような場合にも冷静に的確に判断を下す学芸員の先生の作業のあり方や資料に向き合う姿勢を、その場で実際に拝見し多くの事を学びました。

 

また、こんな高所作業にも関わりました。

 

実際に展示作業に携わることで、たとえば、数ミリ単位の調整によって、資料が非常に見やすくなるということも体験し、大切に資料を扱いながらも、見学者にも配慮した細かな展示作業を工夫するという苦労も十二分に経験しました。さらに、文化財に直接かかわる作業において、どのような配慮や注意が必要なのか、チーム作業で協力しあいながら展示を完成させていくことの意味なども学びました。

撤収作業もお手伝いしました

新春名宝展が終了した2月初めには、展示資料の撤収作業もお手伝いをしました。こちらがその日の様子です。実習生メンバーは展示作業補助の時とは入れ替わっています。

 

 

やはり最初は作業手順の説明、そして、実際の展示の様子を確認し、まずは、国宝を展示ケースから撤収する作業を見学します。

その後、学生は二手に分かれて、展示資料に展示期間中に付着したほこりを払ってから資料を桐箱に収めたり、収蔵庫への移動のために必要な梱包作業を行ったりという作業を分担して行いました。やはりこの日も大忙しです。

 

 

展示ケースから撤収し、保存できる状態にした資料を、収蔵庫に運ぶという作業もありますし、大きな重い展示台も撤収しないといけません。

 

 

そうそう、展示作業の日に同じく高所作業もありますし、こまごました展示用小物もきちんと梱包して次回の展示に必要になった際には、すぐに使える状態で保管しておかなければなりません。

 

展示作業、撤収作業ともに、一人ではできない作業の連続で、常に、一緒に作業をしているメンバーと息を合わせ、声を掛け合い、絶対に資料を損壊することの無いように気を付けなければなりません。実習時間内は、緊張の連続でしたが、その中でも、実習メンバーはお互いに助け合い、自分ができることは何かということだけでなく、メンバーのために自分ができることは何かを常に考えながら行動していました。 この経験は、今後も、学芸員養成課程の学びの場だけでなく、いろいろな場で活かされるものと期待しています。

みなさん、お疲れ様でした。

でも、まだまだ、実習は続くのですよね・・・次回も、期待しています。

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