インターナショナルウォークin藤井寺〜天満宮を学びの場に〜本学留学生が参加しました。



 10月21日、本学に半年の予定で学んでいる中国浙江工商大学からの留学生9名が、日本学科矢羽野教授、経営学科天野准教授の引率の下、藤井寺市の公認まちづくり団体である「まなリンク協議会」の主催する「インターナショナルウォークin藤井寺」「宮子屋」に参加しました。
 午前中は、道明寺天満宮の南坊城宮司と藤井寺観光ボランティアのご案内により、参拝の仕方をはじめ、ご祭神である菅原道真公、撫牛や修羅、梅林や孔子廟、復元された古代の登り窯などの説明を受けながら境内を散策しました。



 お昼は、道明寺合戦の舞台になった石川河川敷でお弁当を広げて食べました。そのような習慣があまりない中国の留学生は、野外での食事を楽しみました。


 午後からは、道明寺天満宮での恒例イベント「宮子屋」に参加しました。「宮子屋」とは、お寺を学びの場とする「寺子屋」を神社で蘇えらせた企画で、歴史文化にまつわる講話の後、様々なワークショップを行います。今回は、「鷽(うそ)」のお話。菅原道真公が神事を行っているときに襲ってきた蜂を、鷽鳥が食べて退治したという出来事から行われるようになった「うそかえ祭」についてのお話と、実際には1月25日の初天神に催される「鷽鳥の交換」の神事を特別に体験させていただきました。

 また、続くワークショップでは、ボトルの中にドライフラワーとオイルを詰めた装飾品「ハーバリウム」の作成を行いました。

 ここで留学生の感想を少し紹介します。

「菅原道真のことは中国で教えられていたけれど、天満宮が全国で1万2千箇所もあるという宮司さんの説明を聞いて驚きました。道真が確かに日本人に尊敬されていることがよくわかりました。」

「河川敷でお弁当を食べたのは、生まれて初めての事でした。中国人は温かいものが好きなので、食べ物を外で食べることはあまりないので、とてもいい思い出を作りました。河の水が清らかで澄みきって、日本が環境保護を重視していることが分かりました。」

「ハーバリウム作りは簡単そうでしたが作ってみると結構難しかった。色の配合とか花を入れる順番とか。花屋さんに『かわいい』と言われて、とても嬉しかったです。」

「伝統行事や古い建築はよく保存されている上に、多彩な活動で世界に伝えられます。ボランティアの方々の笑顔を見て、とても情熱を感じた。外国人観光客として見ても素晴らしく文化的なツアーだと思いました。」


 ふだん観光では訪れることのない、大学の地元藤井寺の歴史文化遺産をめぐり、普通の観光ではできない体験を通じてして、思い出に残る楽しい休日になりました。次回は12月2日に、古墳巡りを実施する予定です。

 



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