【i-Talk】卒業生トークイベントを開催



2018年11月14日(水)、本学の卒業生で 現在はニューヨークを拠点に、俳優をはじめ舞台映像アーティスト、コーチとして活動中のエディ大野トール さんをお招きし、社会学科の田原ゼミ、田中ゼミの学生とi-Talkで懇談しました。

本学卒業後すぐに渡米し、キャンパスに来られたのも実に32年ぶり。
今回は、お仕事で大阪に3日間滞在されるそうで、タイトなスケジュールの合間を縫って本学にお越し頂きました。

在学中は文学部に所属し、勉学・クラブ活動に励まれていましたが、4回生になり周りの友人たちも就職活動をしている中、周りと違ったことをやりたいと海外留学を決意。

しかしながら、当時のTOEIC(R)のスコアは350点程ということもあり、渡米直後は現地の英語学校に通われていたそうです。アメリカでの生活がスタートしましたが、当時の第58回 アカデミー賞の衣裳デザイン賞をワダ・エミ氏が受賞されたのを見て、「日本人でも、こんなに素晴らしい賞を受賞できるんだ。」と感銘を受け、自分にできることは何か?を考え抜いた結果、俳優をめざすキッカケになったそうです。

目標ができたら、あとは”行動する”こと。失敗やミスを恐れ”やらない”という選択をすることは成長するチャンスを逃してしまう。この年になっても失敗ばかり。
そのために自己研鑽を重ねる日々と、大野さんは熱く語ってくれました。

日本では、自分のことを謙遜するシーンが多々見られるが、日本とアメリカにおける文化の違いもあり、 もっと自分を主張をして”やりたいこと”や”目標”を口に出して、アピール・アプローチをし続けないと、誰の目にも留まってくれない 

自分の信念・意志を高く持ち続けることが、目標へ近づくための1歩。

そのためには自身との対話の中で、できるかぎりネガティブな思考ではなく、まずは自己肯定感を高め、失敗した場合は振り返りと反省が大事と、モチベーションを高く保つ秘訣も教えていただきました。

それぞれの分岐点で、大なり小なり回り道をして生きていくことになるはず。
成功しても失敗しても、それが後悔のない選択であれば、それは幸せなこと。
若いときは、本当に自由にさせてもらった。両親をはじめ家族には本当に感謝している。
そして、ご自身の夢はまだ道半ばである、と学生に話ました。

最後には、参加学生全員と「ぞれぞれの目標」を口に出し、言葉で確かめました。

大野さんが、これまで歩まれてきた実体験を赤裸々に、真摯にお話いただき、参加学生も真剣に聞き入っていました。
お忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠に有難うございました。

■エディ 大野トール

1986年3月 四天王寺国際仏教大学 文学部 卒業(当時)
アメリカ ヴァージニア州 University of Lynchburg 舞台芸術科専攻卒。
現在はニューヨークを拠点に、俳優、舞台映像アーティスト、コーチとして活躍中。

NYの演劇学校、HB Studioで、モスクワ芸術座出身のマダム・キャセリン・セゲイバに師事して、スタニスラフスキーのシステムを学ぶ。その後、Terry Schreiber Studioの芸術監督であり、トニー賞受賞作のブロードウェイ演出家テリー・シュライバー氏に師事し、メソッド演技を習得。

HB Stusio在学中にNYプレミア上演の三島由紀夫「蒼の上」主役で大成功に導く。Yoko Ono(オノヨーコさん)音楽の「HIROSHIMA」や中村勘九郎さん(当時)の平成中村座NY公演にも参加。ハリウッド映画でスティーブン・セガール、ロビン・ウィリアムズ、ジョン・トラボルタ、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク達とも共演。

 



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