重要なお知らせ

四天王寺大学・四天王寺大学大学院・四天王寺大学短期大学部の学費に関する考え方について

 平素より本学の運営ならびに教育研究活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、多大な影響を受けておられる皆様に心からお見舞い申し上げます。
 本学では、学生の健康と安全を第一に考え、原則としてインターネットを活用した遠隔授業を実施し、通常どおり単位を付与することで、学生の皆様の進級や卒業・修了が遅れないように、全力で取り組んでおります。また、一方では、4月以来、本学キャンパス内への入構制限が長期化し、学内の施設は、利用できない状態が続いておりますが、5月21日の政府による緊急事態宣言解除を受けて大阪府の休業要請が緩和され、本学では、6月1日より感染拡大防止に努めながら段階的にキャンパスへの入構制限の解除を予定しております。
 現在、このような状況下において、学費(授業料や施設拡充費等)の返還や減額について、一部の学生ならびに保護者の皆様からご意見をいただいております。つきましては、本学の学費の考え方をお知らせするとともに、今後の対応についてご案内させていただきます。
 何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

1.学費の考え方について
1) 学費の基本的考え
 本学における学費は、大学(4年)、大学院(前期2年、後期3年)、短期大学部(2年)の学位を授与するための教育研究活動に対して、入学から卒業・修了までに必要とされる総額を年数で等分し設定しています。
2) 学費の内訳について
 学費は、授業料、運営維持費、施設拡充費の3つで構成されています。以下、それぞれの学費の特質についてお示しいたします。
  (1) 授業料について
 授業料は、学生の皆様の教育研究の質を保証するために納付いただいているもので、在学期間に行われる教育研究活動に必要な費用として設定しています。主には、教職員の人件費、通信費、図書費、教育研究用機器備品費等に充当しています。
  (2) 運営維持費について
 運営維持費とは、大学の運営を継続的に維持していくための費用として納付いただいております。具体的な内容は多岐にわたり、ICT環境の維持費用、各教室のAV機器や照明設備等の保守費用、警備・清掃委託費用等に充当しています。
  (3) 施設拡充費について
 施設拡充費とは、大学施設の利用料と理解されがちですが、中長期的な計画に基づき、教育環境の充実を図るための費用として納付いただいております。具体的には、新たな施設の建設、新たな設備の導入、施設設備の老朽化に対する改修・修繕等へ計画的に積立を行い充当しています。
2.新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う本学の対応
1)

学費の返還や減額について
 対面による授業が実施できない中、学生の皆様には慣れない遠隔授業でご不便をおかけしておりますが、本学が夏学期を通じて原則、遠隔授業を行うこととしたのは、やむを得ない苦渋の決断でした。本学教職員もこの未曾有の事態下で、遠隔授業のための教育の準備や指導、自宅学修への支援、授業配信のためのオンライン教育の環境設備の増強等、例年にはない準備や業務に全力で取り組んでおります。
 現時点では、キャンパスへの入構を禁止しておりますが、入構可能となった場合に速やかに施設を利用することができるよう、日々維持管理に努めております。
 今般の影響により、図書館、体育館、教室や食堂等の施設が一時的に利用できなくなり、遠隔授業に切り替わった場合、大学の経費が減少するのではないかとの考えを抱かれる方もいらっしゃることと存じます。しかし、本学の教育研究の質を確保していくためには、施設設備の維持・管理・充実が必要であり、そのための経費についても、上記1で記載しましたとおり学費により賄っております。
 大学の施設設備につきましては、本学で学んでこられた学生の皆様から納付された学費を蓄積し、中長期的な計画に基づき整備や維持・管理に充てています。従いまして、どの年度に入学された方にも同様に学費をいただいております。単年度の利用料という考え方ではないことをご理解ください。
 また、授業料等を納付していただく際に、「納付金の額は、社会情勢の変動により変更する場合があります。」と提示しておりますが、この社会情勢の変動とは、一時的、突発的なものではなく、継続的に物価や賃金水準等に影響を及ぼすような景気変動等と考えております。
 以上のように、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止等の観点から、インターネットを活用した遠隔授業やその他の授業形態となりましたが、大学の運営経費が大幅に削減されることはないため、学費を返還や減額することはありません。
 なお、四天王寺羽曳丘高等学校の跡地における運動施設の建設については、学園全体の長期的な計画として、体育施設の整備充実を合理的に行うため、同高等学校・中学校の閉校に伴い、昨年度着手いたしました。本学のクラブ・同好会・サークル活動で学生の皆様に利用していただく施設を広げ、より充実した学生生活を送っていただけるようにすすめており、間もなく完成を迎えます。

 伝統を大切にしながら、時代の流れに対応した学びを追求し続け、未来に活かせるように学費へのご理解を何卒よろしくお願い申し上げます。

2)

修学支援について【予算総額 約1億円】
 本学は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により修学に支障をきたし、修学を断念せざるを得ない学生を一人も出さないことを最優先に考え、また、同時に、限られた貴重な財源をどのように活用すべきか検討を重ねて参りました。

 本学は、学生全員に一律の支援をするのではなく、経済的に極めて困難な状況に直面しており、真にやむを得ず修学に支障をきたす方を対象として、以下のとおり優先的に支援する方針といたしました。
 申請にあたっては、本学で学ぶ学生を信頼し自己申告(証明書等の提示は求めず)とし、早急にお届けできるように修学支援を実施しています。

  (1)

遠隔授業に伴う令和2年度夏学期終了までのノートパソコン、Wi-Fiルータ(インターネット通信装置)の無償貸与について【予算額 約4,000万円】
 遠隔授業を受講するにあたり、経済的に困難な状況に直面していることなどの理由により、真にやむを得ず、ノートパソコンや通信環境を準備することができない学生に、ノートパソコンやWi-Fiルータを無償貸与いたします。

  (2)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で家計が急変した学生への奨学金給付について【予算額 約3,000万円】
 新型コロナウイルス感染症の影響により、すべての保護者の今年度4月の合計所得が昨年度末2月・3月と比較して、2割以上減少し、かつ、すべての保護者の昨年度の合計所得が600万円未満の方を対象に、奨学金給付の経済支援を実施いたします。

  (3)

四天王寺大学修学支援奨学金の給付について【予算額 約3,000万円】
 国の高等教育修学支援制度の対象外となる家庭に対する経済的援助としての本学独自の奨学金を支給いたします。(後援会より、例年、奨学金の支援に加えて、機器・備品の購入等への支援をいただいておりますが、今年度に限り、機器・備品の購入等の予算も奨学金に充てるようにご提案をいただいております。)

  本学としては、アルバイトの減少により修学の継続が困難になっている学生の皆様に対する支援の充実に向け、加盟する大学関係団体を通じて、国に対する財政支援の要請行動を行ってきたところであり、国としての「学生支援緊急給付事業」が決定されました。
また、本学としては、今後更なる独自の経済的支援等の検討を進めて参ります。

3.対面授業の実施に向けて

 本学では、学生・保護者の皆様からいただきましたご意見を基に、教育研究活動の改善に取り組むとともに、緊急事態宣言が解除され、従来のキャンパスに戻すべく計画を進めております。一日も早く全面的に対面授業の教育が実施できるよう準備し、キャンパス内における教育研究活動再開に向けた計画、教育研究環境の安全確保を念頭に置いた感染症防止の取り組みも進めております。
 
なお、今学期につきましては、原則、遠隔授業とお知らせしておりますが、6月1日以降、対面授業が必要となる実習・実技・演習の科目において、「3密の回避」などに努めながら、可能な範囲で対面による授業を行います。

 本学は建学の精神に則り、自己の実現を他者の自己実現と相調和するものと捉え、共々に社会貢献に尽くそうとする全人教育を行うことが我々に課せられた使命と考えております。 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響の深刻化かつ長期化が進む中で、本学は、学生の皆様の安全と健康を第一に考え、どのような状況であっても、すべての学生が、教育を受ける機会を守ることを、教職員一同で取り組んで参ります。どうか、学生の皆様もご自身の在学期間全体を見通し、卒業・修了後の進路を考え、本学の教職員とともに、この時間を将来に向けての有意義な時間としていただきますようよろしくお願いいたします。

  四天王寺大学
四天王寺大学大学院
四天王寺大学短期大学部
学長 岩尾 洋
一覧に戻る