人文社会学部 社会学科 -最新情報-

障害をもちながら生きることについて学びました

 社会学科1回生の大学基礎演習Ⅱの授業では、社会問題を多様な視点からとらえ、対話をとおして学びます。障害をもって生きることについて学ぶ企画として、四十歳で失明された松永信也さんを招いて、「見えないこと」を学びました。松永さんは、京都府視覚障害者協会や関西盲導犬協会の役員をしながら、「見えない世界」を伝えるための活動をしています。

 現代の日本社会には視覚障害者は約34万人、そのうち4万人が全盲で、あとの多くの人たちは少しだけ見えている弱視という状態だそうです。毎年発生する視覚障害者がホームから転落する事故について、松永さんは「ホームに目が見える人は誰もいなかったのだろうか」と呼びかけました。

 視覚障害というのは、「見えない・見えにくい」だけではないことを、一分間片足立ちをして学びました。目を開けて一分間の片足立ちは、ほとんどの学生ができましたが、目を閉じて一分間、片足立ちに成功したのは約一割でした。「見えない」ということは、ただ物が見えないというだけではなく、身体のバランスがとりにくくなることを体感しました。

 メールなどは、パソコンやスマホの読み上げソフトで使えるそうですが、移動には困難や危険がつきまといます。町を歩いている白杖の人を見かけたら、「お手伝いしましょうか」と声をかけてほしい、学生のキミたちがつくる未来の社会には障害者も楽しく参加できる社会にしてほしいと話を結ばれました。学生からは、「見えなくなって一番困ることは?」「私たちに何をしてもらいたいか?」など沢山の質問が寄せられました。

 学生の感想を少し紹介しておきましょう。「サングラスをして杖をもっている人はみんな全盲だと思っていました。このような間違った思い込みを正しく知れて本当によかったなと思いました」「前に杖を持って歩いている人が、歩いている人とぶつかっていた。困っているんだろうと思ったが、声をかけられなかった。次からは声をかけられるようにしたい。困っている人を見かけたら見て見ぬフリをせず、声をかけられる人になりたいと思った」「自分たちが勝手に作りあげた視覚障害者のイメージと違って、生まれつき見えない人も好きな色があることを知った。そういう人たちが社会で生きていくために僕たちがしっかり理解することが必要。この授業はすごく勉強になりました。自分も強く生きていこうと思います」。障害をもって生きていくことについて、みんないろいろなことを考えてくれたようですね。

白杖をもった松永さんの講演が始まりました。

みんな熱心に聞いています。

階段教室を松永さんが白杖を使って歩きます。みんな見守っています。

講演後、感想を書いています。

【関連リンク】

→松永信也さんホームページ

→社会学科の学びについてはコチラ

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