人文社会学部 社会学科 -最新情報-

地域社会学ゼミのフィールド実習(その1):現場での「観察」や「交流」

社会学科では、多様な学びのなかから社会のありようを理解するとともに、その社会のなかをどう泳いでいくのか、学生それぞれの“泳ぎかた”を獲得することをめざします。今回と次回は、そのような学びの一環として実施された課外活動、1泊2日のフィールド実習について報告していきましょう。

 

実習をおこなったのは、地域社会学ゼミ。担当教員の五十川先生とゼミ所属の3年生たちが、10月、岐阜県の郡上市を訪れました。

大阪からの電車は長旅ですが、みんな一緒だと楽しいものです

 

まずは郡上市の旧八幡町市街へ。旧八幡町は、水利用の多様さや歴史的町並み、また例年夏に多くの人びとを集める「郡上おどり」で有名なところです。

広く今後の地域社会や環境のありかたに関心をもつ地域社会学ゼミにとって、その現場をたとえば「どうしてここの人たちは水と多様にかかわってきたのだろうか」、また「町並みを守ることは人びとにとってどのような意味をもっているのだろうか」などと思考しながらめぐることは、たいへん刺激的で実践的な営みとなります。

学生それぞれの関心を胸に、まずは実際に町を歩き、「観察」をおこないました。

郡上八幡の人びとの共同の水場。奥にあるのは水神さま
神さまが目の前にいるので、誰も水場を汚しません

水場のなかでも、場所によって用途が決められています
飲んでみると、静謐で美味しい水でした

暮らしとともにあるからこその魅力的な町並みです

 

「観察(巡検)」を終えたあとは、同じ郡上市でも中山間部に位置する和良町へ。今回の実習は、この和良町がメインなのです。和良町は、オオサンショウウオ(地元ではハザコと呼ばれます)が生息していたり、名産の鮎が何度も日本一になったことのあるほど美味しい、自然豊かな山村です。

その和良町で、まちづくりのためにさまざまな活動をしているのが「和良おこし協議会」という住民組織。昨年の合宿でもたいへんお世話になったのですが、昨年に続き、今年も全面的にご支援をいただきました。

 

その「和良おこし協議会」の方々が初日、われわれを出迎えつつ開いてくださったのが、地元の人びととの交流会。ほとんどの学生にとって、地域社会の方々と話をするのは初めての体験です。

学生たちは、事前に中山間地が抱える課題やそれを乗り越えていくための試みについて学習をおこない、それぞれにたとえば「農業の継承」や「獣害」や「子育て環境」といった関心をもって現場に入ったのですが、この交流会はその関心を実際にぶつけてみることができる、またとない機会になりました。

最初は緊張していたある学生も、食事をしながらフランクに接してもらったおかげか、最後には「いろいろと教えてくれました。勉強になったし楽しかったです」とたいへん充実した顔に。学生たちにとって、今回の「交流」の場は、フィールドワークの醍醐味である「聞き取り調査」のよい入口にもなったようでした。

次回につづきます。

たいへんお世話になった「和良おこし協議会」の加藤さんと

アットホームな雰囲気で、はじめの緊張(?)もすっかりほぐしていただきました

 

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