人文社会学部 社会学科 -最新情報-

南アフリカとの二国間交流シンポジウムをハルカスあべのキャンパスで実施しました。

大学教員が授業をしない時には、何をしているのだろうと思う人もいるかもしれません。私たち教員には、調査や研究を他の研究者と交流しながら進めるという仕事もあります。

今年度から南アフリカ共和国と日本の二国間交流を開始することになり、ケープタウン大学の研究者たち4人が来日し、「シティズンシップ」をテーマにシンポジウムとフィールドワークを実施しました。シティズンシップは、日本では聞き慣れない言葉かもしれませんが、ある場所で生活する権利や義務を表す言葉です。

 

ハルカスキャンパスのシンポジウムでは、現代社会でシティズンシップという概念が、普遍性をもって語られるが、実は西欧に起源をもつ地域性をもったものであることを確認しました。そしてアフリカ地域社会におけるシティズンシップ、佐渡島における死者を含めたシティズンシップについて報告があり、四天王寺大学、長崎大学、神戸大学、大阪大学、大谷大学、京都大学から教員や大学院生が参加しました。ケープタウン大学のニャムンジョ教授は、『思想』の「思想するアフリカ」の特集に寄稿しています。

みんなで佐渡島に移動し、佐渡の「むじな信仰」に焦点を当ててフィールドワークをしました。12世紀頃より海の航路の寄港地であったこの島には、日本全国の文化が息づいています。そこに住む人びとの話を聞き、町を歩いたり、酒蔵を訪問したり、夜は食事を一緒にし、時間と場所を共有しながら想像力を働かせて新しいアイデアを出し合います。シティズンシップという概念をとおして、過去と現在、外部と内部、生者と死者、人間と動物のつながりを考えることができました。政治経済的文脈で語られることが多いシティズンシップという言葉ですが、私たちの研究グループでは別のアプローチをめざして、これから二年間研究していきます。今年の11月には、私たち日本側研究者が、南アフリカ共和国のケープタウン大学に招待されることになっています。どんな議論が展開できるのか今から楽しみです。

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