人文社会学部 日本学科 -最新情報-

博物館実習を行いました [後編]

博物館実習のご紹介の続きです。学芸員資格取得に必要な博物館実習ですが、毎年8月の末のかなり暑い時期に実施されます。今年は、それに新型コロナ感染症への対策も加わり、受講者には苦労の多い実習となりました。

前編はこちら。

博物館実習を行いました [前編]

こちらは、掛軸や巻子の調書を取る実習です。こちらでも撮影実習も行いました。毎年のことながら、掛軸や巻子の紐の扱いに、苦労しています。学内実習でも学んでいると言っても、年に数回しか取り扱わないのでなかなか体得できないようですね。さらには、くずし字にも泣かされます

 

 

 

また、考古学がご専門の谷崎仁美先生にもご出講いただき、発掘された資料からどのように歴史を読み解いていくのかを、最近、ニュースなどでも取り上げられた梅田墓の事例と四天王寺の出土瓦などを例に詳しくご説明いただきました。

 

さらに、瓦を使っての拓本実習も行います。

 

参考資料としては本物の出土瓦を見せていただきましたが、拓本初心者の受講者ですから、拓本実習はレプリカを使っての作業です。初めての作業に戸惑いながらも、きれいな拓本がとれました

最終日の午後は、冬学期の学内展示の企画を立てます。昨年度の学内展示で使用した写真パネルを使って昨年度の先輩たちの学内展示を自分たちなりに再現し、昭和15年に再建された四天王寺の五重塔についての知識を整理しながら、写真パネルを中心とした展示を構成する際にはどの様なことに気を付けるべきなのかなど考え、この冬学期の展示企画の原案作成に取り組みました。

暑い中でマスクとフェイスシールドを付けた集中実習では、どうしても集中力が途切れがちになります。そのような中でも、3日間、四天王寺宝物館学芸員の一本崇之先生、渡邉慶一郎先生には多くの資料をご提供いただきながら、「もうこの資料は、二度と見ることが出来ないというぐらいの覚悟で、調書の作成や撮影に取り組んでください」と、熱心にご指導いただきました

とはいえ、学芸員としての就職は決して容易なことではなく、受講者の中にも専門職としての進路を確保できている人はいません。しかし、実は、この実習で学んだことの多くは、どのような仕事に就いても役立つ技能でもありました。ご指導いただきましたお二人の先生方からも、「このことは、学芸員にならなくとも役に立つ知識だから」という言葉が、何度も受講生に対して発せられました。そのことが、結果的に、受講者の学習意欲の継続につながり、学生たちの自ら学ぼうとする姿勢を引き出していたように思います。

 

一本先生と渡邉先生のご指導に、感謝いたします。ありがとうございました。

そして、実習生の皆さんには、お疲れ様。秋からは、延期になっていた宝物館での展示や撤収の実習も再開されます。卒業までにしっかりと知識と技能を習得してください。

【関連リンク】

→日本学科ブログ:博物館実習を行いました(前編)

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