人文社会学部 日本学科 -最新情報-

博物館実習:学内実習をしました

「学芸員養成課程」の4年生は、この3月以降、「博物館実習」が予定通りに実施できないままでした。そこで、8月の集中実習の前に、資料取り扱いの手順を復習すべく、学内での博物館実習を行うこととになりました。マスク着用は、普段でも展示実習の際に必要になることがありますので慣れてはいます。それに加えて、現在の状況のため、常にアルコールでの手指消毒をしながら、かつ少人数グループでの展示実習といろいろと制約がある中でしたが、充実した時間を過ごせました

はじめに、博物館実習をさせていただく四天王寺宝物館学芸員の一本崇之先生から、実習に関するご説明、そして、本日の実習のもう一つの課題、キャプション(博物館や美術館で資料や作品の横についている説明のことです)作成についてのご指導を頂きます。

 

その後、図書館前のラウンジに移動しました。図書館の展示ケースを使っての掛軸と巻子(巻物)の展示実習を少人数グループで30分ごとの交代制で実施し、それ以外のグループは、図書館前ラウンジでキャプション作成実習をします。

図書館内の展示ケースの片面を掛軸用、片面を巻子用にして、実際に資料を展示し、それを撤収するという実習をします。いつもなら、四天王寺宝物館の大きな展示ケースでさせていただく展示実習ですが、少し狭いかな……。

 

とはいえ、実際に資料を展示することで資料の取り扱い方法や注意点を復習し、さらに、来館者に気持ちよく見ていただける展示のあり方とは、ということを考え、そして実践するという実習するという内容に変わりはありません。鑑賞しやすい高さ、複数の資料を並べる時にはどの程度の間を開ければいいのか、作品によっては、二つの作品をもっと寄せた方がいいのか……実際に展示をして、実践して、実感して、その上でさらにいろいろ考えなければならないことが多くあります。

 

 

実習の順番を待ちながら、ラウンジでも実習をします。ラウンジでは、本物の資料を使うということは難しいので、写真資料を用いて、作品の魅力やメッセージを自分なりに伝える解説文を付けたキャプション作成実習をします。

 

実習は長時間作業となりますので、暑さ対策として、キャプション作成実習は、実習室ではなく飲み物の持ち込みが可能な図書館前ラウンジでの作業としました。キャプションの作成に苦労している様子です。「むずかしい……」「作品の良さは分かるけど、それをどのように言葉で表現するのか……」「うーん、作者についての情報が、もうちょっといるかな」

こうして、グループごとに交代しての展示実習とキャプション作成を並行して進め、最終的には、作成したキャプション原稿を、展示用のノリ付きパネルに貼って体裁よくカットし、そして、実際に展示用のパネルに掲示するところまでこぎつけ、最後には実習生が作成したキャプションをお互いに確認しました。こうして実際にキャプションを作成することで、この日最初の講義で学んだキャプション作成の基本を習得しただけでなく、同じ作品の解説であっても、一人一人伝えたい内容が違っていることも理解します。そうなると、これから実習生が協働して作り上げていく学内展示では、メンバーが納得できる共通テーマをしっかりと決め、そのテーマに沿った資料展示とその方向性に沿ったキャプション作りをするということが、いかに大変な作業になるかということも覚悟できたのではないでしょうか。

とはいえ、この日は、久しぶりに実習メンバーとともに実習ができたことの充実感のほうが勝っていたかもしれませんね。このまま、8月の集中実習が無事に実施できることを願っていますし、また、それをみなさんが無事に乗り切って、一段と成長することを期待しています。

 

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