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中世古典文学ゼミの研修合宿 [フィールドワーク編]

前回の「中世古典文学ゼミの研修合宿[研究発表編]」では、ゼミ合宿1日目の様子をご紹介しました。

「中世古典文学ゼミの研修合宿[研究発表編]」はこちら

中世古典文学ゼミの研修合宿 [研究発表編]

 

今回は、2日目、京都大原でのフィールドワークについてご紹介します。夏学期のゼミでは、3・4年生共通テキストとして『平家物語』の女性像に関わる様々な物語を取り上げました。その中でも印象深い女性が、平家の最後の生き残りとして大原に隠棲した建礼門院徳子です。今年のゼミ合宿の目的は、建礼門院が最期を迎えた地、大原を歩き、物語の舞台を実感することにもありました。

そこで、最初の訪れたのが、建礼門院が住んだ寂光院です。豊かな自然の中に静かにたたずむ名刹です。ガイド役はまず、ゼミ委員の皆さんが分担して行います。他の学生たちは、あらかじめダウンロードしておいた「合宿の栞」をスマホで確認しながら解説を聞きます。

その後、お堂に参拝し、平成に入ってから放火によって全焼したことも伺いました。源平合戦のいくさの時代も、今も、人間の愚かさは変わらないことを学生たちは実感したようでした。その後、寂光院奥の山を登って、建礼門院に仕えた女房たちの塚にもお参りしました。

さて、次は三千院です。寂光院からは30分ほど歩かねばなりません。それでも学生たちは元気いっぱいで、道中では原女(おはらめ)の顔出し看板などで記念撮影なども。呂川に沿って坂を登っていくといよいよ三千院です。寂光院とは趣が異なり、門跡寺院らしい堂々とした山門が私たちを迎えてくれました。

門前でゼミ委員から、門跡寺院の格式や天台声明(しょうみょう)との関わりなど解説がありました。寺内に入ってからは、しばらくそれぞれが思い思いに境内を巡ります。立派な日本庭園を望む縁では、しばし時間を忘れてたたずむ者、一服のお茶を楽しむ者、それぞれに時間を過ごしていました。

船底天井で有名な往生極楽院を過ぎてしばらく行くと、愛らしいお地蔵さんが迎えてくれます。二日間の私たちの旅を喜んでくれている表情にも思えます。最後はまた、山門前で集合写真の記念撮影です。現地で解散したので、そのまま大原で散策を続けたり、京都の別の場所を訪れたり、学生たちは夏の終わりの京都をそれぞれ楽しんだ様子でした。

中世の古典文学には、様々な土地の伝承が語られます。時代も生活様式も一変してはいますが、やはり現地を訪れることで物語を読む視線も変わってくるものです。今後も学生の皆さんには、物語の舞台を訪ね、学びを深めてもらいたいと思います

 

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