人文社会学部 日本学科 -最新情報-

博物館実習に取り組みました [前編]

8月末の3日間、日本学科と社会学科の博物館学芸員課程履修生は、四天王寺および四天王寺宝物館での博物館集中実習を行いました。学芸員資格を取得するためには、博物館での館園実習に5日以上、30時間以上参加しなければなりません。本学の場合は、履修者全員が参加する3日間の集中実習と、グループごとに指定された配属日に実習を行う2パターンの実習を合わせて5日以上、30時間以上参加することになっています。

ですので、集中実習に参加するまでに、実習生は全員、四天王寺宝物館の特別展にあわせて資料展示補助実習や撤収補助実習を経験していますが、この4年生の夏休みに行われる集中実習では、そうした経験も踏まえ、博物館の運営広報活動、また各種の博物館資料の取り扱い方法や資料化の作業実習を中心に、博物館学芸員として必要な技術や知識をより深くしっかりと学びます。その3日間の様子を前半と後半の2回に分けてご紹介します。

一日目は、まずは、座学です。四天王寺のお二人の学芸員、一本崇之先生と渡邉慶一郎先生から、博物館がどのように運営され、四天王寺宝物館の場合であれば年3回企画される特別展のためにどのような準備が行われているのか、さらには、文化財の保護と活用のためにどのような業務があるのか、宝物館での展示や境内の文化財に関する広報活動はどのようなことをしているのかなどを学びました。来館者として博物館を訪問する際には、その業務のごく一部しか目にすることができないこと、一つの展示を完成させるためには、非常に多くの作業が見えない場所で行われていること、展示活動以外にも文化財の保存、活用などの業務も大切なのだなど、すでに理解はしていたことですが、改めて学芸員の業務の多様さ、そして多忙さを知ることとなりました

 

この日の午後は、実習生は2グループに分かれ、宝物館での仏像調査と調書作成実習を行う班と、文書や巻物の調査と調書作成を行う班とに分かれて実習しました。

こちらは宝物館での仏像調査実習と調書作成班です。仏像の寸法を「法量」といいますが、仏像がご専門の一本先生に法量の取り方、それをどのように調書にまとめるのか、さらには写真撮影の実践練習などのご指導を受けました。

 

 

 

細かく法量を測定し、それらを記録する実習に取り組んでいます。細かい作業も多く、大変緊張しました。このあと、スケッチ作成や写真撮影などにも取り組みました。

 

こちらは、近世文書がご専門の渡邉先生のご指導を受ける文書班です。実際に文書や掛け軸を扱い、それらの調書作成や写真撮影実習など、実践的な実習に取り組みました。

二日目は、埋蔵文化財についての座学と拓本実習を行うグループと仏像の調査および梱包実習を行うグループとに分かれての実習を行いました。実習内容は午前と午後で入れ替わりとなり、この日一日で双方の実習を行います。

こちらは宝物館での仏像班の様子です。

 

 

梱包実習に先立ち、仏像の状態観察をしっかりと行い、仏像の状態を確認することから始めます。そうした観察を踏まえて、どのように梱包すれば安全な輸送が出来るのかを考えます。

 

こちらは、龍谷大学非常勤講師の、考古学がご専門で四天王寺で発掘された瓦の調査にも携わっていただいている谷崎仁美先生をお迎えしての埋蔵文化財に関する座学を経て、四天王寺の境内から出土した瓦からどのようなことがわかるのかを説明していただいている実習室の様子です。発掘された瓦のどこを見るのか、どの部分を比較すればどのようなことがわかるのかを教えていただきました。

続いて、瓦の拓本作成に取りくみます。拓本に取り組むのが初めてという実習生もいて、完成させるまで少し手間取る場面もありました。

 

 

実習の3日目の様子は、後半の記事でご紹介しましょう。

 

【関連リンク】

→日本学科の学びについてはこちら

一覧に戻る
学科に戻る