人文社会学部 日本学科 -最新情報-

おたがいの意見を尊重すれば……

「日本学基礎演習Ⅱ」とは

日本学科では3年生からゼミが始まります。そのゼミ選択の参考とするため、2年生は「日本学基礎演習Ⅱ」(プレゼミ)で、ゼミでの学修内容を具体的に理解し、来年度から所属するゼミを選択することができるようにしています。「日本学基礎演習Ⅱ」はゼミを担当予定の先生方によるゼミ形式の授業を2コース(7回で1コースを学期前半・後半に1つずつ)受講します日本学基礎演習Ⅱ」の初回授業では、毎年、学生のコミュニケーション能力を高めるためのゲームを取り込んだ授業を展開しています。

今年もやりました「砂漠からの脱出」

今年度も、昨年度同様、コンセンサスゲーム「砂漠からの脱出」に取り組みました。コンセンサスゲームとは何か、このゲームでは何を目的としてグループワークをするのかなどの説明を受け、個人作業を踏まえて、グループでの話し合いへと進みます。さすがに2年生も後半になると、このようなコミュニケーション活動にもすっかり慣れているのか、話し合いは、かなり活発に行われています。グループの中で、発言をしない人や、意見交換に関わらないというスタンスをとる人はいません。誰もが、自分の意見を主張し、他者の意見をしっかりと聴いています。

 

学生たちは何をつかんだのか

〈砂漠の真ん中に自分たちが登場した小型飛行機が墜落した。そのようなシチュエーションから無事に生還できるのか。そのためには今ある物品の中から何が必要で、何は必要ないのかを決めなければならない。〉

一人で考えた場合と、グループで話し合った結果は、どちらが生還率を高めたのでしょうか?

まず、結果を見てみましょう。

このクラスでは、個人の最優秀成績10点(模範解答との点数の開きを採点し、差が小さい方が成績がよいとなるので小さい数字ほど優秀な成績なのです)、次が14点とかなり頑張っていました。ですが、グループで話し合った結果の成績は、最優秀グループは8点!!グループで話し合った結果、驚くほど、優秀な成績が出ました

「三人寄れば文殊の智慧」ではありませんが、やはり、おたがいの意見を出し合い、それをしっかりと聞きあって、グループメンバーが納得する状況になるまでまで話し合うことが、結果的に良い方向に進むことになる、と確認できたのです

 

グループワークを振り返って

話し合いがうまく進んだ他のグループメンバーは、自分たちの活動を振り返って、

自分の考えが正しいという思い込みを持たず、他の人の意見もしっかりと聴いた

まずは、相手が伝えたいことを理解しようと努力した

自分の意見について、なぜそうなるのかを具体的に説明し、しっかりと理解してもらうように努力した

自分の意見を伝え、主張するだけでなく、相手の意見も受け入れることが大切だと思った

などのコメントを出してくれました。

 

グループでの話し合いについては、

個人では限界があっても、グループで考えれば上手くいくことがある

話し合いには意味がある

グループワークでは、積極的な発言をするだけが意味のあることではなく、記録を取ったり、他の人の発言をまとめたり、流れが止まったときにそれを動かすきっかけをつくるなど、様々な役割があり、積極的意見を言うだけじゃなく、自分ができることをすればよいとわかった

自分の意見を伝えることの大切さが分かった。このような活動は、これから社会人になっても役に立つ

などの感想がありました。

教員から

学生の皆さんに、いつも伝えていることは、「自己主張をするということは、相手を拒否するということではなく、相手への共感、相手の主張への理解の上に、よりよい状況や関係を生み出すための、いわば提案を行う行為でなければならないということ。グループワークでは、メンバーがそれぞれの役割を自覚することも大切。」ということです。

そして、そうした体験を今学期のプレゼミ、そして来年次以降のゼミで、積極的に積み重ねることで、一層成長してください。 他者との協働によってよりよい状況を生み出すために、自分はどうすればよいのか、そこでの自分の役割をしっかりと自覚し、今やるべきことを把握する方法を学ぶのも、ゼミでの学びの重要な要素なのです。

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