人文社会学部 日本学科 -最新情報-

日本学科「日本学基礎演習」での学び紹介(後編)

日本学科2年次の必修科目「日本学基礎演習Ⅰ」でのプレゼンテーションの様子のご紹介の後編です。

「日本学基礎演習Ⅰ」では、少人数クラスに分かれてのレポート作成法、文献や資料検索の実践演習を始め、2年生後半から始まるプレゼミ、そして3年生から本格的に始まるゼミでの「課題解決型学習」に必要な知識や学習技術を修得しています。そうした演習での学びの成果を発表する場として、どのクラスでもプレゼンテーションを行う機会を複数回設けています。その様子のご紹介の続きです。

このクラスでは、「IBUの資源-私が伝えたいIBU の魅力とその活用法」をテーマに個人プレゼンを実施しました。他のクラスではグループプレゼンテーションで取り上げたテーマですが、こちらは、個人プレゼンとして実施しています。

ここでは、既存の施設の概要を紹介するのではなく、その施設の魅力・良さはどこにあるのか、それらを、学生を始めとする施設利用者はどのように活用しているのか、一方で、改善点としてはどのようなものがあるのか、さらに、そうした改善点を含め、今後、それらの魅力ある施設をIBUの資源として十二分に活用するための活用方法の提案を行います。

 

 

前編で取り上げた他のクラスのグループプレゼンでも取り上げられた自然や学内各所におかれたベンチを始め、学生運営員会と運営委員会に入っていない学生の連携の必要とその可能性性を探るプレゼンや、1㎡あたりのごみ箱の数が某テーマパークのそれに匹敵していることを調査したことを踏まえてのプレゼンなど、学生ならではの視点からのIBUの資源発掘の可能性が紹介されました。

少し変わったプレゼンを実施したのは、こちらのクラスです。共通テーマ「留学生に『日本文化の面白さ』を伝える」のもと、外国人留学生が面白い・興味をもってくれそうだと思える個別テーマを各自が設定し、参考文献にもとづいて研究をすすめ、配布資料やスライドも活用して発表するという取り組みを行いました。

 

発表当日は、ちょうどIBUの学術交流提携先である中国の浙江工商大学からの研修生が四天王寺大学に滞在中のため、楊月燕先生の引率のもと25名の研修生が発表を聞きにきてくれました。発表前には普段とは違う雰囲気に多少は緊張も見えましたが、このような発表を繰り返してきた経験からでしょうか、視線、話す速さ、声の大きさ、姿勢などに気をつけて分かりやすい発表をしてくれました。研修生の半分ほどは日本語学習者ですが、半分は日本語を学んでいるわけではないので、発表内容はあまりよくわかりません。しかし、そこは漢字文化の国どうし、配布資料やスライドのおかげで内容の大筋は伝わったようです。

発表題目は次のようなものでした。「日本の温泉」「日本のアニメ」「日本の温泉地、温泉文化」「日本の行事」「能・狂言=能楽」「日本茶を深く」「雑煮」「お寿司―sushi―について」「ふすまとしょうじ―日本の襖と障子の魅力に迫る―」

90分間の短い活動でしたが、日中の同年代の大学生が互いの学びの一端に触れる機会になりました。異文化を知ることは自分の文化を知る鏡です。このような交流は、自分たちの文化を別の角度から見直して理解を深める機会としても大切です。

 

発表後、引率の楊月燕先生から、「十分な準備をした興味深い発表で日本文化の特色を理解できました。このような交流を通じて日中の理解が益々深まることを期待します。」というご感想を頂戴しました。以下に、中国の研修生からいただいたコメントも紹介しておきます。

皆さんの発表で日本文化を知ることができました。日中共通の部分も多く見えましたが(端午の節句、七夕、月見など)、日本独特の部分、たとえば襖・障子、寿司、温泉、行事、さらに独特な演劇(能・狂言)など、たいへん勉強になりました。」

IBUの授業の雰囲気は中国よりも活発でとても楽しい感じです。学生たちは、先生が指定した共通テーマの範囲で自分の興味ある部分を見つけ、そして理解して自分の言葉で話すことは素晴らしいです。日本文化に関する知識をたくさん知ることができて、ほんと面白いです。これからもこんなチャンスがあってほしいです。」

このように、それぞれのクラスごとにテーマは学びの内容に多少の違いはありましたが、日本学科の2年生は、それぞれに自分が興味関心を持ったテーマについて、参考文献や資料を調査したり、フィールドワークなどを行っったりして、そこで獲得した知識や情報をもとに、他者にわかりやすく紹介し、自分の考えや意見を伝える技術をしっかりと磨いています。

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