人文社会学部 日本学科 -最新情報-

日本学科「日本学基礎演習」での学び紹介(前編)

日本学科2年次の必修科目「日本学基礎演習Ⅰ」では、少人数クラスに分かれてのレポート作成法、文献や資料検索の実践演習を始め、2年生後半から始まるプレゼミ、そして3年生から本格的に始まるゼミでの「課題解決型学習」に必要な知識や学習技術を修得しています。

そうした演習での学びの成果を発表する場として、どのクラスでもプレゼンテーションを行う機会を複数回設けています。

いくつかのクラスを取り上げてその様子をご紹介しましょう。

個人プレゼンテーションに先立ち、グループワークの成果発表の場としてグループプレゼンテーションも実施されます。

このクラスでは、グループ研究として「IBU名所を作ろう」をテーマに、オープンキャンパスで四天王寺大学を訪れた高校生にキャンパス内の「名所」を紹介し、IBUのよさを知ってもらうという設定でのグループプレゼンテーションを実施しました。

各グループの作成したポスターと、プレゼンテーションの様子です。授業では、4人一組のグループで、企画・取材・ポスターとスライドの作成を行い、最後にグループごとにプレゼンテーションを行い、コンテストを行いました。コンテストには「ルーブリック」という観点別の評価シートを用い、企画の面白さ、資料の有効性、プレゼン能力の質を学生がお互いに評価しあいました。

 

四天王寺大学には機器や器具の整備された総合体育館を始め、充実した学生生活を送ることを可能にする様々な施設があり、大学のホームページや大学案内にも掲載されています。しかし、このグループ研究で目指すのはそのような施設の紹介ではありません。在学生の視線で新しい「名所」を創造することです。キャンパス内には建物や施設のほかに、森や池や庭園、木陰のベンチ、眺めの良いテラスなどいい場所がたくさんあります。場所の選定、コース設定、ネーミングなどの作業によって、何気ない場所を「行ってみたい」と思わせる魅力的な場所にしていく活動を企画して紹介するです。

 

 

次に、個人プレゼンの様子をご紹介しましょう。

あるクラスでは、前半のグループ発表の経験を踏まえ、後半では個人発表として、指定テーマ「日本は豊かか」-私たちの生きる現代日本は「豊かである」のだろうか―を、受講者各人の選んだ観点から調査・分析した結果をプレゼンテーションするという課題に取り組みました。観点は、自分が日頃から興味・関心を持っている分野領域に設定します。今年度の受講者たちが取りあげた観点の例を挙げると、「日本の食」「日本のお酒事情」「在留外国人にとって」「日本の創造力」「文化・芸術」「アニメの経済効果」「日本における教育費用」「訪日外国人」「プロ野球観客動員数から見て」「若者の精神面」「日本の技術力」「防災」等、多岐に渡りました。

観点が決まったらそれに応じて、検討材料となる文献や記事を集めて読み込み、その中から自分の論拠にできそうな材料を吟味します。そしてそれらを用いて自分なりの論を組み立て、結論を出し、レジュメにまとめ、口頭発表内容を考えてプレゼンテーションに臨みます。

 

観点の設定で大いに悩み迷った人、資料・論拠集めに苦労した人、途中で軌道修正を迫られた人、レジュメに凝った人、発表の際に時間配分を誤って重要な論点が途中になってしまった人、と苦労のしどころもさまざまでしたが、各自この取り組みを通して、日本学科生が身につけるべき力と技術のいくらかは身につけることができたでしょうか?発表時は夢中だったかもしれませんが、発表をクラスメート相互に評価し合った結果が後日フィードバックされるので、改めて今回の取り組み、今の自分の到達点を振り返ってください。失敗からも学ぶことはありますよ。

別のクラスでの個人プレゼンのテーマも、「マンガの規制について」「サンタクロースは存在するのか?」「貧困に向けてのスポーツの取り組み」「猫は愛玩動物の域を超えられるのか」「女性天皇はどういう女性がなったのか」「シェイクスピア作品における悲劇性とは」など、なかなか興味深いものが多く、指導教員も思わず評価を忘れて聞き入ってしまうほどでした。

「日本学基礎演習」では、プレゼンテーションの場で、ルーブリックを用いた学生相互評価が行われます。このことは、お互いにクラスメンバーの発表を集中して聴くという態度の育成だけなく、良いプレゼンを手本とし、改善点があるプレゼンがあった場合もは、それを一つの例として自分のプレゼンはどうだろうと振り返る材料にして、それぞれの学生が次の機会にはよりよいプレゼンができるように研究する場づくりにも役立っています。

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