人文社会学部 日本学科 -最新情報-

博物館学芸員養成課程の学び

博物館学芸員養成課程では、学外の館園実習受け入れ先である四天王寺宝物館の学芸員のお二人、一本崇之先生と渡邉慶一郎先生を講師にお招きしての授業が展開されました。

2年生対象の「博物館資料論」では、一本先生から「彫刻資料の取り扱い」について概説をいただき、調査の方法と調査資料の場における彫刻資料の扱い方についてお教えいただきました。さらに、冬学期の「博物館展示論」へ展開を考え、仏像展示の際の照明についても学びました。

 

 

また、「博物館資料論」の最終授業では、博物館資料について学んだ内容を踏まえ、冬学期の「博物館展示論」への発展を意識して、実習室で陶磁器を使っての展示プラン作成とそれぞれの学生が気に入った陶磁器資料についてのギャラリートークの実践を行いました。

  

夏学期の間学んできた、資料を大切に保存継承することを第一に考えながらもそれらを十分に活用するためにはどのような方法があるのか、資料をただ「見せる」だけでなく、見せて「魅せる」・見せて「伝える」展示というものに、学芸員はどのように関わることができるのかという課題に、それぞれが実践的に取り組む実習となりました。

とはいえ、課程2年目では、資料そのものに関する勉強がまだまだ足りません。この夏休みの間も、しっかりと博物館見学などに出かけ、知識を豊かにしながら、さまざまな経験を積んできてください。

1年生対象の「博物館概論」では、渡邉先生から古文書の取り扱いについて教えいただきました。古文書についての概説を踏まえ、くずし字の解読の実際を学びました。こちらも2年次の「博物館資料論」での古典籍取り扱い実習の基礎となる部分です。

 

「博物館概論」の最終授業は、博物館見学報告プレゼンです。夏学期の授業時間外課題として、各自で博物館見学に行き、授業時に渡されたチェックポイント10項目に従って博物館そのものを見学し、見学した「博物館」についてレポートにまとめるという課題が出されています。こうして、実際に見学に出かけた博物館についての見学報告プレゼンを発表したいと希望する学生にお願いしました。

 

 

いままでは、資料を見学に行く立場で訪れていた博物館ですが、今回は、博物館を運営し、展示活動を行い、教育普及活動に関わる立場からの視点も併せて「博物館そのもの」を見学してくるという新しい観点からの見学を実施した成果についての報告会です。このような見学経験は初めてのことでもあり、今までとは異なる視点で博物館を観察し、それをレポートにまとめることはなかなかに難しかったようですが、それぞれにさまざまな発見があったようです。

博物館に関する学びは、高校までの学習過程ではなかなか触れることがない領域で、大学に入学後、初めてそうした学びの領域があることを知り、今まで考えたこともないテーマや授業の内容に真剣に取り組んだ時間を過ごしたことと思います。

博物館学芸員の仕事の実際については、ほとんど知らないままに取り組んだ1年生にとっては、やっと、その仕事のおぼろげなイメージがつかめてきたというところでしょうか。2年生は、今まで学んだ知識をもとに、これからは実践的な内容が多く含まれる授業も展開していきます。

どの学年にとっても大切なことは、自分の世界・視野を拡げるために、いろいろなものに興味をもち、自ら知ろうと努力すること。そのために、この夏休みを有効に活用してください。

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