人文社会学部 日本学科 -最新情報-

日本学科の教職志望者による座談会(前編)

この春から教壇に立つことが決まっている4年生(平成30年3月当時、以下同)たちと、これから教員採用試験に臨む3年生たちが集まり、座談会をおこないました。例年、卒業式後に企画しているもので、4年生たちの努力や取り組みを下級生に伝えるよい機会になっています。

今年度の教員採用試験は、採用者数が減少したこともあり、たいへん厳しい結果でした。一次・二次試験を突破して最終選考まで頑張った4年生はたくさんいたのですが、結果としては大阪府の高校「国語」1名が現役合格を果たしました。その現役合格者にも、この座談会にも教職指導担当の吉元先生とともに参加してもらい、4名の3年生とともに教職を目指す上での心構えや準備について話し合いました。

************

【卒業するにあたって】

4年生Aさん

今振り返って思うのは、専門の勉強を頑張ってよかったなということです。出身高校では古典にじゅうぶん取り組めるカリキュラムではなかったので、現代文はともかく古典には不安を抱いていました。でも、吉元先生の勉強会に参加して取り組み、ゼミも古典文学のゼミを選択して努力を続けると、どんどん自信がついていきました。この自信が、教員採用試験での面接試験などにも活きたように思います。

ただ、今まで日本学科の4年生が取り組んできた自主的勉強会が、今年度はあまり活性化しなかったことが心残りです。結果的に現役合格は私一人でしたが、もっと学び合い、支え合えれば、より多く現役合格できた人がいたはずです。その点、仲間を巻き込んでいく努力が私にも足りなかったと反省しています。

一方で、大阪府教育委員会による教師養成塾である「教志セミナー」に参加が認められたことは、とてもよかったです。所属する大学の枠を越えて、教師を目指す意識の高いよい仲間と巡り会うことができました。

【今、先輩に聞いておきたいこと】

3年生Bさん

具体的に、取り組んでよかったなと思える勉強方法はありますか?

4年生Aさん

『国語便覧』をつねに手許に置いて、たびたび読むようにしていました。いろいろな面から大きな流れをつかむことができるようになったように思います。暗記のためではなく、時代背景とともに把握することで、作品の質を直感的に捉えられるようになります。

3年生Cさん

勉強会以外の時間、一人で勉強するときにはどんな工夫がありましたか?

4年生Aさん

やりたいことをひたすら頑張ることと、やりたくない苦手なことに挑むこと、その両方のメリハリを付けて頑張っていました。

3年生Dさん

私は勉強を継続して頑張ることが難しいのですが、ペースメイクはどうしていましたか?

4年生Aさん

勉強会がペースメーカーになったと思います。仲間と情報交換することで、次に自分のすべきことが見えてきます。勉強会がない日には、地元の図書館に行くことでスイッチが入りました。

3年生Eさん

いろいろな工夫をされていますが、それでもやる気の出ない時ってなかったですか?

4年生Aさん

私は、ひたすら『国語便覧』!(笑) 人それぞれでしょうが、これというアイテムを持つことが強みになりますよ。

【吉元先生から】

今年度の教員採用試験はとても残念な結果でした。勉強会を指導する立場としては、4年生のみなさんは、基本的な言葉に対する感覚がまだまだ鈍いなと感じました。古典や和歌の情趣を味わおうと思えば、自然豊かなIBUのキャンパスにいくらでも素材があります。「国語」教師を目指すなら、そうしたところにも目を向けて、それぞれが自分自身の言語感覚を磨く努力をしないといけません。Aさんが『国語便覧』を隅から隅まで見ていても飽きないというのは、そうした世界観を持っていたということですね。

************

以上が、教職座談会の前半となります。次回後編では、教採受験に向けて様々な思いの中にある3年生の思いから、続きを紹介したいと思います。

日本学科における教採受験対策では、先輩学生から後輩学生へのバトンリレーをとても大事にしています。後半の記事も、ぜひお読みください。

一覧に戻る
学科に戻る