人文社会学部 日本学科 -最新情報-

私のコレクション紹介-「博物館資料論」の学び

四天王寺大学人文社会学部の日本学科と社会学科では、定められた科目の所定の単位を修得することで、卒業時に博物館学芸員資格を取得することができます。

この博物館学芸員養成課程では、2年次の夏学期に「博物館資料論」を履修します。この科目は博物館で扱う様々な資料についての基礎的な知識を修得するためのものですが、併せて、そうした資料と向き合う際にはどのようなことが大切なのかを意識できる経験も重視しています。そのための実践的な活動として「私のコレクション」というグループワークを毎年行っています。

「私」が個人的に好きで、こだわっている「もの」を紹介するという活動を通じて、その「もの」の価値を自分以外の人にも理解してもらうためには、どのような説明の仕方、どのような見せ方や紹介の方法が有効なのかを体験的に学びます

この日、それぞれの学生からは、貨幣的な価値に関係なく、それぞれにとって、いろいろな意味で大切なもの、かけがえのないものが提示されました。そして、その「もの」の背景、なぜ、それが自分にとって大切なものであり、どのような価値があるものなのかを紹介しました。

         

グループメンバーのコレクションの提示が終わった後、それぞれのグループメンバーから提示された「もの」について、それらのバックグラウンドを知る前の第一印象と、バックグラウンドを知ってからの印象がどのように変わったのかを振り返りました。

         

そこでは、「ストーリーが伝わったことで印象が変わった」、「表面的には見えない価値を分かりやすく示してもらうことが大切」、「それに対する知識や思い入れをしっかり伝えることで、『もの』が単なる『もの』ではなくなることを実感した」などの意見がでました。

   

さらには、おたがいの紹介活動を通じて、その「もの」を自分以外の人にもしっかり理解してもらうためには、「共感できるように、まずは共通認識の形成が必要だった」、「それについて全く知らない人に親しみを持ってもらえるような話題を提供すること」や、「興味を持たせ、説明を聞いてからも自分自身でそれについて考えてもらう時間を設ける重要性」などについての指摘もありました。

  

「もの」が、単なるものではなく意味を持つ資料に変わる瞬間を体験することや、この日学生たちから指摘されたような気づきに出会うことは、博物館における資料の扱い、展示活動、さらには教育活動の在り方などを学ぶ上での基本となるものです。

    

2年生ともなると、それぞれにプレゼンは上手になっていて、紹介活動はしっかりできていました。さらに今後は、本日の経験も踏まえ、他者との共感を生み出し、さらには、他者と協働しながら学びを深めるためにはどのようなことが必要なのかということも、しっかりと学んでいってほしいと思います。

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