人文社会学部 日本学科 -最新情報-

グループワークで深める日本学科の学び

毎週金曜日、日本学科の2年生は「日本学基礎演習Ⅰ」で3年生から始まるゼミに参加するための基礎的な研究手法を学び、3年生・4年生は「専門演習」(ゼミ)に取り組みます。日本学科の3コース、日本語・日本文学コース、文化・歴史・観光コース、現代文化コースに用意された多様なゼミの中から一つを選択して、学生それぞれの学びたい領域の知識を深めます。

ゼミのような演習授業の魅力は、少人数で、主体的な学びを深められることです。少人数のクラスを、さらにいくつかのグループに分けて少数のメンバーで課題解決に取り組むグループワークは、メンバー全員が協力しあって真剣に取り組む必要があるため、ゼミでは、しばしば用いられる手法です。

     

この日、2年生の「日本学基礎演習Ⅰ」のあるクラスでは、絵巻物を取り扱いました。絵巻物は、一般的には、物語を記した文字の部分(詞書・ことばがき)と、その文字で語られた物語の場面を描いた絵とが交互に示されるのですが、ここでは、そうした文字による説明部分が欠落している『信貴山縁起絵巻』の冒頭部分を使って、オリジナルの詞書を作成するという課題に取り組んでいます。描かれた絵だけを手掛かりに、詞書を作成するのです。

    

もちろん、勝手に想像して好き放題に作成するというわけにはいきません。説話集なども参照し、しかし、そうした文字資料に書き記されていない要素が描かれている部分を絵から探し出し、より分かりやすく、かつリアルにこの場面を伝える詞書を作成するのです。

「見てわかる」ことを言葉にすることの難しさ、見れば見るほど色々なことが見えてきて「何をどこまで伝えたらいいのか・・・」と悩む、「へえ、そんな見方があるのか」と自分とは全く異なる解釈に驚くなど、グループメンバーとの意見交換で気が付くことも多くあり、課題解決に取り組む過程で、自分とは異なるものの見方や考え方があることへの理解も深まります。

 

こちらは、日本文化ゼミでの学修風景。2年生の基礎演習とあまり変わりませんね。基本的には、課題に取り組み、解決した過程とその結果として得られた成果を発表するという作業ですから、見た目は大きく変わりません。

が、ゼミの魅力は、3年生と4年生という二学年が混ざり合ったグループワークとなること。昨年、1年間先輩と共に学んだ3年生が、今年4年生となって、新しく入ってきたゼミメンバーの3年生をリードしつつ、色々なことを教え、さらに学び合いながら、協働作業を進めます。

  

この日の日本文化ゼミは、5月の実地研修のための事前学習を行い、その後、この夏学期のテーマ「伝統的な年中行事と行事食」から、季節にあわせて端午の節句の歴史的変遷について学修しました。

このように、日本学科の学びでは、学生全員が「伝える力」が修得できるように、グループワークやプレゼンテーションなどの学生自身の主体的な取り組みを多く取り込んだ授業を展開しています。

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