人文社会学部 日本学科 -最新情報-

森嶋ゼミ 2017年度冬学期の巡検その2 天王寺

前回の巡検の記事から、かなり間があいてしまいましたが、地理学の森嶋ゼミによる巡検報告の第二弾です。この日は、大阪の観光を通じて日本の歴史や文化を学習するため、天王寺から難波にかけて歩き回る巡検(※地理学ではフィールドワークのことを巡検といいます)を行いました。

あべのハルカスにあるIBUのサテライトキャンパスに集合し、まず地図を片手にハルカスサテライトとハルカス大学の窓から大阪の景観を一望します。せっかく高いところから街を見下ろせるので、目の前の景観と地図を対比しましょう。目の前のマンションや戸建て街、オフィス街、寺町は地図ではどのように描かれているでしょうか?

本日のコースを上空から確認した後で、実際に街中を歩きます。まずは、再開発によって新たに建てられたキューズモールと、古い町並みが残る西成を比較し、大阪の新しさと古さ、それぞれが魅力の源となっていることを実際に見て感じます

続いて新今宮の外国人向けゲストハウス集中地区を歩き回ります。この地区では、元々日雇い労働者向けであった簡易宿泊所が外国人向けゲストハウスに改装され、外国人の姿が地区に急増しています。最近は、大企業がこの地に高層ホテルを立てる計画もあります。それらの予定地も見てみます。

さらに新世界に出ます。大阪へ来る観光客が「大阪」と聞いてまず真っ先に思い浮かべる景観が広がります。新世界の中心に建つのが通天閣です。

実はこの通天閣と新世界からも、日本の歴史と文化の一断面を読み取ることができます。この一体は1903年に行われた内国博覧会の敷地でした。博覧会終了後、跡地は再開発され、現在の形となりました。再開発の特徴を文献とフィールドワークで知ることにより、日本の歴史と文化、観光についてより深く考えることができます。

通天閣から北上し、阪堺電車恵美須町駅をさらに進み、日本橋電気街を通ります。ここは古本屋街から電気街、そしてアニメや漫画の街と、歴史を下るに連れてその表情を変えてきた街ですが、常に多くの人をひきつけてきた点は変わっていません。

さらに北上し、なんばパークスに入ります。ここは、昔南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)が本拠地としていた、大阪スタジアムの跡地を再開発して作られたものです。その片隅には南海ホークスメモリアルギャラリーが開設され、往時を偲ぶことができます。

なんばパークスを出て今度は東に進み、下寺町を歩き上町台地の地形を再確認します。途中で階段を登り、四天王寺に行きます。

多くのゼミ生にとって、四天王寺は1年生のときの授戒会、「大学基礎演習Ⅱ」の授業以来です。それから2年間勉強した結果を踏まえての新発見はあったでしょうか?

四天王寺を出て最後に天王寺公園を見学し、巡検は終了です。

社会科学の中でも事例や具体的な事物を取り扱う分野においては、文献や資料を用い、机の上で勉強することと同様に、実際に現場に行って見聞きするということが重要となります。今回の参加者が今後、積極的に好奇心を持って自分の力で現場を歩くようになることを期待しています。

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