人文社会学部 日本学科 -最新情報-

日本文化ゼミの京都での実地研修(その1)

紅葉シーズンも終盤の12月最初の土曜日、日本文化ゼミでは京都での実地研修を行いました。

今学期のゼミの学修テーマは、日本の儀式食。平安時代から室町期、江戸期の伝統的な儀式食について学んでいます。今回は、そうした儀式食にも関わりがある和菓子を職人さんのご指導を受けながら実際に作成するという実習も組み込んだ研修となりました。

JR二条駅に集合して、午前中は二条城近くの菓子司での実習です。手指の消毒、実習に用いる道具の消毒から始まり、和菓子職人さんの説明を受けながら、練りきりを用いた柿と銀杏をかたどったお菓子2種類を作ります。

 

といっても、すでに材料はご準備いただき、最終段階の工程のみを学ぶことになっています。こちらがご用意いただいた材料と本日の手本。もちろん、お手本は、職人さんが前もって作ってくださっています。

 

 

和菓子職人さんからのご説明やご指導を受けながら、お手本も参考に、まずは柿に挑戦。ほとんど道具を用いず、自分の手指と掌だけで形を作っていきます。仕上げとして、柿のヘタの部分をつくときだけ竹のヘラを使いますが、それも最終的には指を使って形を仕上げます。

 

さて、仕上がりは・・・お手本と比べて出来はどうでしょうか?

 

次は、少し難しいですよと説明された銀杏に挑戦。たしかに、柿よりも、緑と黄色の2色のぼかしや、手指を使っての形作りがかなり難しく、葉脈を入れるヘラの使い方も難しい・・・

「うわっ、中のあんこが出てきちゃった・・・」、「銀杏の葉にはとても見えない・・・」など苦労しながらなんとか完成させました。

  

このようにして完成させた二つのお菓子。お手本と学生の作成したものを比較してみましょう。

実習のあとは、職人さんの和菓子つくりの技術の説明を受けながら、その技量の素晴らしさを実際に拝見させていただき、職人さんの手によって出来上がったお菓子に、一同から「おおっ・・・」と感嘆の声が。

最後に、お疲れ様ということでお抹茶とお饅頭の御接待をいただきました。その際に、職人さんから、「職人がすれば1分程度の作業に、皆さんは10分以上の時間をかけています。それだけ、お菓子がいたむのも早くなります。本日中にお召し上がりください。どなたかに差し上げるなら、お手本のほうをどうぞ」と言われ、その場で自分が作ったお菓子を食べてしまう学生も・・・

 

最後に記念撮影をして、修了証をいただきました。

 

お店で売られている和菓子を見たり、買ってきた和菓子を食べたりすることはあっても、それが実際にどのように作られているのかはなかなか知る機会がありません。繊細で美しい和菓子が、実際に作ってみることで主に手指と掌だけを使って形成されているということに驚いたり、また、和菓子職人さんの技術のすばらしさをまじかに見学させていただたり、さらには一人前の職人になるための修行の大変さについてのお話などをうかがったりして、和菓子についていろいろと学ぶ機会になりました。

京菓子司 総本家 よし廣の皆様には、大変お世話になりました。ありがとうございました。

さて、この後は、昼食休憩をはさみ、午後は、神泉苑と二条城へと向かいます。その様子は、その2で。

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