人文社会学部 日本学科 -最新情報-

「伝える」力を鍛えることができましたか(その2) 声と言葉で感情や想いを伝える——「パフォーマンス実践演習」の学び

集中講義「パフォーマンス実践演習」の三日目は、午前中は、自分の身体を楽器のように使いこなすことで豊かな旋律と感情を奏でることが可能になることを経験し、午後は、自分の言葉で世界を創るということを体験した一日となりました。

まずは、「声のトーン」を意識する。コミュニケーションの場において、自分の「声のトーン」を意識して作ることの大切さを探ります。そして、そのようにして作った声の強弱の使い分け、話す速度の調整、声の色や温度などを自然にコントロールできるようになるための技法や感覚を、中村佳世子先生のヴォイストレーニングや歌唱指導を通して、学生たちは体得していきます。

実は、豊かで自然な、それでいて感情をしっかりと伝える声を出す事は、知識や気持ちだけでできることではなく、自分の身体の構造を知り、筋肉の存在を意識して身体をコントロールすることで、初めて可能になることなのです。
この集中講義の初日にも、腹式呼吸、息のコントロールについてレッスンを受けましたが、この日は、それをより専門的に、腹部と胸部、背中、そして顔面の筋肉や身体構造の細かい部分までを意識して(解剖図なども使って学修しました)、声を出し、言葉を発することを学びました。

こうしたレッスンを受けると、学生たちは、今まで自分で、自分の身体をいかにコントロールできていなかったのかを自覚します。自分が思うような声を出せていないのは、なぜなのか。どのようにすれば、自分が、今、出したいとイメージしている声が出すことができるのかを、試行錯誤しながら感じ取っていきます。
この自覚を踏まえて自分の身体を意識的にコントロールすることで、身体をまるで楽器のように豊かに鳴らし、しっかりとした、想いを確実に伝える声が出せるようにするためのレッスンを受けました。

そして、声のコントロール法や発声法を学び、自分の身体をコントロールすることを学ぶことで、実は、声だけでなく、「今、自分は緊張しているな、だったらリラックスしよう」とか、「今、気持ちがすごく沈んでいるから上向きに切り替えよう」などと、感情もコントロールできるようになることを知ります

授業の最初の部分で、「手のひらを太陽に」の歌詞に表現された感情をどのように表現しようかとグループで話し合って、実際に歌ってみました。

この部分で、こんな歌い方をしてみようとグループで話し合った結果を、実際にパフォーマンスしてみました

そして、授業の終わりの部分では、「ふるさと」を歌いました。最初は、腹筋をしながら!!

そして、次に普通に立って歌いました。

このように、授業の最初と最後で、実際に歌を歌うことで、声の出し方、発話のあり方など、レッスンを受ける前とそのあとで、自分自身の「身体の使い方」がどのよう変化したのかが、しっかりと自覚されました。

午後は、文字による表現が一切ないデッサンで描かれた絵本の終わりの数場面を題材にスクリプトを作成してそれを実際に演じるというグループワークをしました。捨てられた犬とある子どもの出会いの場面。この一人と一匹の出会いの場面、接近しあう場面、最後の一人と一匹の描かれ方からどのようなことが伝わってくるのか・・・
朗読劇の形にして、自分たちで自由にそれぞれの場面にセリフやナレーションを作成し、自分たちが伝えたいと思ったドラマを表現します。


そして、それを、自分たちが考えた演出に基づいて、実際に演じてみました。
犬役、子ども役、ナレーション担当に分かれて演じるグループ、犬と子どもの間で交わされる会話だけで演じたグループという様に、表現の方法は分かれましたが、それぞれにこの3日間で学んだ成果を発揮する充実したパフォーマンスを演じることができました。

夏休み中の非常に暑い毎日の努力の成果が形になりました。

さあ、受講生の皆さん、後半の4日間にも、大きく成長することをめざして、頑張りましょう。

 

 

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