人文社会学部 日本学科 -最新情報-

学芸員をめざしてー古典籍調査実習

四天王寺大学人文社会学部の日本学科と社会学科では、学芸員の資格を取得することができます。学芸員とは、博物館などにおかれる専門職員で、資料の収集、保管、展示及び調査研究や教育普及活動などに関連する職務を担当します。

この日は、2年生対象の「博物館資料論」において、書誌調査実習を実施しました。四天王寺大学図書館には、恩頼堂文庫として、故猪熊信男氏(1882年〜1963年)旧蔵の資料のうち、本学が入手した刊本、古典籍約1,500点が所蔵されています。中心は、近世の刊本ですが、中には中世以前の手稿本や写本も含まれており、学術的に貴重なものです。

そうした貴重書の中から状態の良いものを十数点選び、学芸員養成課程で学ぶ学生たちが書誌調査実習を行いました。

もちろん、この日に先立つ授業で、レプリカの巻子本や復刻版などの資料を用いて、書誌調査実習の準備はしっかりと行っていたものの、さて、こうして古典籍の実物を目の前にすると、かなり緊張します。博物館実習室に入る前には手を洗ってくること、アクセサリーはすべて外すこと、作業しやすい服装で参加すること、鉛筆以外は使用禁止・・・博物館実習室での約束事の多さも、一層、緊張を高めます

が、さすがに学芸員をめざす学生たちです。いざ、調査実習を始めると、不慣れながらも積極的に古典籍に向き合い、調査カードに必要な事項を記録していきます。

この日の一番人気は、「競馬(くらべうま)装束図」でした。写本のくずし字に悪戦苦闘しながらも、その内容を教員の助けを借りて読み取ると、「そうなんだ・・・面白い・・・」という声も。

この日は、「まずは、古典籍に慣れよう。実物に接することで、資料保存の大切さと、貴重な資料はどのように扱うべきなのかを実体験を通じて理解しよう」というレベルで、本格的な書誌調査までは出来ていません。

2年後には、本学所蔵のこのような貴重な資料を用いての展示実習も予定されています。それまでに、学芸員養成課程での学びで得た知識と経験を踏まえて、本学学生相手のギャラリートークができるぐらいまでに成長することを期待しています。

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