人文社会学部 日本学科 -最新情報-

教職志望者による座談会 その1

昨年度末、3月下旬に、卒業してこの春から教壇に立つことになっていた4年生たちと、これから教員採用試験に臨む3年生たちが集まり、座談会をおこないました。これは、例年、3月下旬に企画しているもので、4年生たちの努力や取り組みを下級生に伝えるよい機会になっています。

今回協力してくれた4年生は3名。いずれも昨年の教員採用試験で現役合格を果たした皆さん、Aさんは大阪府下の中学校「国語」、Bさんは奈良県下の中学校「国語」、Cさんは大阪府立高校「国語」の教諭として、それぞれ採用が決まっています。

3年生は、春休み中もずっと、日本学科共同研究室での教採対策勉強会で頑張っている学生、6名が参加しました。勉強会を指導してくださっている教職教育推進センターの吉元先生にも、お立ち会い頂きました。

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【卒業するにあたって】

4年生Aさん

日本学科の仲間との教採対策勉強会に参加することで、「勉強っておもしろい」と、心から思うようになりました。現役合格するためにガツガツ勉強するというのではないのです。現役合格できなくても、講師のチャンスがもらえたら、生徒たちの前で先生として授業をすることになるので、合格のためというよりも、卒業後、向き合う生徒たちのために勉強するのだという意識でした。ある意味、「落ちてもいい」と思えるほどの開き直りです。そうやって本気で頑張れたので、教採の本番でもそれほど緊張しなかったのかもしれません。

4年生Bさん

そうですね。勉強会で一緒に勉強したり、面接練習をしたりしたことは、とても心強かったです。特に面接指導は、教職教育推進センターの先生方にもみっちり指導して頂いたので、教採の本番でも余裕を持って取り組めたように思います。

ただ私は、ふだんの授業での取り組みについては反省もあります。1年生の時から、高校時代の古典文法を学び直す授業などがあるのですが、毎回おこなわれる小テストに真剣に取り組めてはいませんでした。苦手なものはどうしても避けてしまいがちですが、早くから向き合っておく方がよかったと思います。

Aさん

私にも、自分がほんとうにやりたいと思うことにしか、取り組めない面があって。Bさんと同じく、古典文法の授業が受け身の姿勢だったことは悔やまれます。反省もいろいろありますが、勉強会に協力してくださる先生方を信じ、仲間を信じて頑張ってきました。そういう素直さも、大事なのかもしれませんね。

4年生Cさん

IBUでは、教育学部と共通のものも含め、教採対策の様々な勉強会があります。自分は、ゼミでのものと日本学科のものに積極的に参加しましたが、あれもこれもではなく、優先順位を付けて取り組むことも必要だと思いました。筆答試験に対する準備もそうで、すべて完璧にはできませんから、優先順位を考え、必要な課題に対して短期目標を設けて取り組んでいくようにしました。

また、僕は勉強会の仲間の前で、あえて「ビッグマウス」を振る舞うようにしました。「勉強会の教授者役は僕に任せて!」というふうに。そうやって自分を追い込むことも必要だと思います。ただ、わからないことは、先生方や仲間に素直に聞く姿勢も、もちろん大事です。

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【勉強法について】

3年生Dさん

教採のために勉強する範囲はあまりに広すぎて、覚えなくてはいけないこともあまりに多すぎて、どうしていいかわからなくなることがあります。

4年生Aさん

私はとにかく、集中して書いて覚えました。努力して覚えるというより、身に染みつくように繰り返し取り組むというイメージです。そうすれば、試験問題に向き合っても、「ああ、はいはい…」と勝手に頭に浮かんできますよ。

4年生Bさん

メリハリを付けることが大事ですよね。やる気が起こらないときに無理をしても、効率が悪いだけです。一定の期間とか時間とか、短期集中で取り組みました。寝る前に、短い時間でも、一日の勉強の大事なところを必ず振り返ること、これはオススメですよ。

4年生Cさん

暗記的な面がある筆答試験対策などは、勉強会でみんなと取り組むよりも、個人でじっくり取り組む方がよいと思う人も多いでしょう。でも、僕の場合は、むしろ勉強会で取り組んだものの方がしっかりと定着したように思います。エピソード記憶というのですが、勉強会で○○君がこんなふうに答えていたな、××さんが答えた勘違いの解答でみんな爆笑したな、というふうに、無機質なものではなく、知識がいきいきとした経験として頭に入ってきます。それが、勉強会で仲間と取り組むメリットです。

 【吉元先生から】

今年度の4年生は、一次試験から受験する学生が多かったので、その分、みなさんの苦労も大きかったと思います。一次試験を克服するには、もともと持っている学力が問題となります。センター入試レベルの問題をじゅうぶんにこなせることを目標に、まずはそれぞれがどの程度の力を持っているのか、個別指導を通じて見極めるところから勉強会を始めていきました。今日、参加している皆さんもそうですが、それぞれに見えないところでたいへんな努力を積み重ねてこられましたね。

ただ、今年度の4年生に物足りない面もありました。専門職を目指すからには、それにふさわしい自負・自覚を持ってもらいたいと思います。学力だけでは、教採には受かりません。学科で用意した学校見学の企画への参加、学校ボランティアへの取り組みなど、学校現場を知り、自分の力を伸ばしていくことに、もっと多くの学生に取り組んでもらいたかったという思いもあります。

「国語」の先生は、教科の性質上、状況やものごとを読み取る力も大きいはずです。中学・高校の生徒たちを取りまく社会的・家庭的環境は、近年、とても難しくなっています。教科を教えるだけではなく、子どもたちの立場や背景を読み取れる先生になってもらいたい。そのために自分に何が足りないかを考えながら、後輩の皆さんも頑張ってください。

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以上が、教職座談会の前半となります。次回は、教採受験に向けて様々な思いの中にある3年生の思いから、続きを紹介したいと思います。

日本学科における教採受験対策では、先輩学生から後輩学生へのバトンリレーを非常に大切にしています。後半の記事も、ぜひお読みください。

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