人文社会学部 日本学科 -最新情報-

日本文化ゼミの最終プレゼン――餅とその文化について留学生に伝える試み

「和食」をテーマにこの1年間、文献資料や実地研修に取り組んできた日本文化ゼミ(南谷ゼミ)では、冬学期は、神饌(しんせん)や各種儀礼に欠かせない餅と餅にまつわる文化について学んできました。

いまでは、手軽にスーパーやコンビニでも手に入れることが出来て、一年中、いつでも食べることが可能な餅ですが、この身近な存在である餅についてあらためて考察し、粘りのある餅が日本に独特な食品であることや、そもそも、人々はどのような意識をこの餅に対して持っていたのか、なぜ、年中行事や誕生、結婚、死亡などの人生の各段階を通過する際の通過儀礼の場では餅が不可欠のものとされるのかなどを探ってきました。

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その集大成として、年末からの授業では、留学生を対象としてこの餅と日本文化について説明するためのプレゼンの準備という課題に、グループワークとして取り組んできました

ゼミ生は、4グループに分かれて、それぞれのグループで、1)正月関連行事と餅、2)上巳の節句(3月3日)・端午の節句(5月5日)と餅、3)氷餅(こおりもち)・亥の子餅(いのこもち)など各種年中行事と餅、4)出産・誕生・婚礼・葬儀などの通過儀礼と餅というテーマをそれぞれ分担して調べ、まとめた結果を、留学生、つまり日本文化をまだ十分に理解しておらず、もしかすると、餅を見たり食べたりしたこともない人を対象として説明するための資料を作成しプレゼンするという、かなりやっかいな課題を与えられたのです。

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このグループは、留学生役を演じる学生と説明役の学生に分かれての寸劇形式でのプレゼンです。

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他のグループも、聴き手が留学生だということを十分に配慮したプレゼンをしていました。難しい言葉を使用した際には、分かりやすい表現で補足説明をしたり、出来るだけ画像を多く使ってわかりやすいプレゼンにしようとしたりという努力が見受けられました。

調べたことをプレゼンするだけでなく、聴き手が、自分たちのプレゼンテーマについてよく知らない可能性を踏まえて、どのように説明すればいいのか、どのような視聴覚資料を準備すればいいのかなども考え、さらに1グループ15分という持ち時間の中で十分に理解してもらえる内容にするためには、どのようにプレゼンテーションを構成すればいいのか・・・準備期間も限られているので、どのように作業を分担するのか・・・最初は、頭を抱えていた学生たち。

「これって調べてきてくれたけれど、なんかポイントがずれているかも・・・」「えっ・・・???」

ほらほら、グループとして、何を目的として、どのような目標に向かって作業しているのか、自分のやるべき作業が全体の中でどのような意味を持ち、どのような位置を占めているのかを、メンバー全員がしっかりと意識できていますか?

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作業に追われるだけでなく、グループメンバー同士で意見交換をし、「何について、どのように伝えるのか」をしっかりと話し合い、全員が共通した目標を持ち、目的意識を明確にすることで、メンバーそれぞれが調べてきた内容を関連付けさせながらも、取捨選択して一つのまとまった内容としてまとめ上げていくという過程を経験することもできます。

まだまだプレゼンとしては改善すべきところも多くあったとは思いますが、4年生にはこれが、大学生としては最後のプレゼンになりました。この経験を社会人になっても、しっかりと活かしてください。

3年生には、最後の4年生との協働作業でしたね。4月からは、4年生として、今度は3年生を引っ張っていく立場になります。そして、就職活動も始まりますね。今回の経験をそのような場でしっかりと活かしてください。

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