経営学部 経営学科
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社会起業家との意見交換会を開催 〜起業研究〜

 経営学科の専門教育科目である「起業研究」は、学生起業家として事業を立ち上げたい人、将来独立起業を目指したい人、マーケターとして商品開発や発明家などに興味のある人、地域の活性化に取り組んでみたい人を対象に、新商品、新サービス、ビジネスモデル、アプリなどを考え、ビジネスプランとして個人またはグループで発表することが内容となっています。

 作成したビジネスプランについては全員で意見交換と審査を行い、優秀なプランについては、冬学期に開催される「IBUビジネスプランコンテスト」への出場と入賞を目指します。自治体や学会等が主催する様々なピッチイベントやビジネスコンテストでの資金獲得、外部の起業スクールへの参加、あるいはメンター(支援者)を見つける起業家ネットワークへの紹介や、クラウドファンディングのプラットフォームの紹介、希望する業種やテーマに応じたビジネスマッチング等も行い、起業の実現と事業の展開を支援していきます。

 実際の事業プランの作成にあたっては、身近な日常生活の不満や不足、あってほしいと考える商品やサービスやアプリ、社会問題の解決などから考えていきます。

 

 今回提案があったものをいくつか紹介します。

・「学校に馴染みにくいADHD※1などの児童の個性や才能を発見し、伸ばすための教室」

・「商店街等での広告・顧客誘導機能付きGPSレンタル傘の共有システム」

・「自転車のGPS安全ウインカー装置」

・「民泊・ホームステイ支援アプリ」

・「中古化粧品のサブスクリプション※2

・「インスタ映えスポット提供セット」

・「高齢者向け電動ボディブラシ」

 さらに、授業においては、実際に独立起業や会社設立を果たした先輩起業家の体験談を聞き、意見交換を行う機会も用意しています。

 第13回目の授業となる7月8日には、青年海外協力隊員として、西アフリカ・ガーナ共和国に派遣され活動した後、翻訳会社での勤務を経て、化粧品ビジネスを起業された若手女性起業家、株式会社N yura konko ( ン  ユラ  コンコ )代表取締役の相川香菜氏から、起業のきっかけや事業にまつわる話をお伺いしました。

 相川さんはガーナ北部の村落部で活動する現地 NGO に配属され、村落部の計 4 つの小学校にて、算数、日本語、図画工作、衛生啓発等の授業を行うかたわら、コミュニティでは女性の収入向上のため現地特産品であるシアバターの生産の女性グループを組織化し、土産物として販売、売上金でシアバター生産センターを設立されました。シアバターとは西アフリカの木の実からとれる植物油脂で、肌や美容によいことから、高級化粧品の原料にもなっています。

 現在、相川社長は、高品質のシアバターを輸入し、フェアトレードを通じてガーナの女性の自立支援に取り組む社会起業家として、日本でのブランド化と普及活動を進めています。相川社長は、大学の地元である藤井寺のご出身で、2018年夏に本学も共催して実施した「ふじいでら創業スクール」の修了生でもあり、それをご縁として今回の講義が実現したもので、秋に会社を設立、2019年にはクラウドファンディングで資金を調達され、事業を展開されています。

 また、第15回目の授業終了後の6限・7限には、有志の履修生にて、柏原駅前にあるゲストハウスB&B(民泊)施設で開催される「柏原えんがわ Brainstorming Board 3 ~大阪の未来図~」に参加し、起業を通じたまちづくりと地域のブランド化について、ゲストハウスBed &Bicycleの仲村裕哉支配人をはじめとする地域のリーダーと意見交換を行いました。今後も月1回ペースで開催していきます。このように、「起業研究」は単なる座学ではなく、事業計画の作成から、人とのつながりをつくるきっかけ、資金集めの方法も紹介、実際に起業を行うためのチャンスをつくり、様々な分野でのチャレンジができます。

 多くの学生は卒業後、企業や団体、役所などに就職することを考えますが、自分自身でビジネスを立ち上げ、起業するという選択肢もあります。とりわけ、学生時代に起業することは、脱サラに比べて様々なメリットがあります。ピュアで若く、意欲をもった学生の起業には、様々な人が理解、支援してくれ、広く教えや協力を請うことができます。また、在学中は時間的な余裕もあり、起業活動に時間が割けます。脱サラのように家族が路頭に迷う心配もなく、成功したら就職せずそのまま続ければよいし、失敗した場合は再チャレンジしてもよいし、それは経験として就職活動するもよし、学生時代に起業を経験した人材はあまりいないので、自己PRのポイントにもなります。一方で、学生は社会経験がないため、ビジネスのノウハウや常識が不足しており、資金もなく、社会的信用も低いことが課題となっています。しかし、熱意が認められれば、今やインターネットやコンテスト、イベントなどで外部支援者を募り、導入できる時代になりました。

 大企業や有名企業に就職しても、倒産するリスクは常にあり、またリストラに遭うかもしれません。そうした中、多少のリスクをとっても自分の力で仕事をつくり、成果を上げたい人、大金持ちになりたい人、波乱万丈の人生を送りたい人、他人に使われるのが嫌な人、自由な自分らしい人生を楽しみたい人、新しいことをやるのが好きな人は起業家に向いているかもしれません。実際、社会を変えるような新しい商品やサービスの多くは20代、30代の起業家がつくったものです。ぜひ、資本主義のプレーヤーとして、若い感性による新しい起業に挑戦し、社会に新たなイノベーションを起こしてみてください。そんなみなさんのチャレンジを全力で応援しています。

 

※1 ADHD : 多動性で落ち着きがないため学校には馴染みにくい一方で、特定の分野では超人的な能力や才能を発揮する潜在力があるともいわれる。企業家では、トーマス・エジソン、スティーブ・ジョブズ、イーロン・マスクなどが知られる。

※2 サブスクリプション: 一定期間、定額で使い放題とすること。

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