経営学部 経営学科
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「食」に関する知識と仕事をリアルに学ぶ「フードビジネス論」

 経営学科の3年生向け専門教育科目のひとつであるフードビジネス論は、「食」に関する様々なビジネスについて学び、将来「食」にかかわるビジネスに就きたい人や、飲食業で起業をめざす人に実践的な学びの場を提供しています。

 夏学期前半の授業では食の歴史や、食べ物に関する様々な基礎知識、食にかかわる様々なビジネスモデルの紹介や、飲食企業経営の実際について学んでいきます。

 例えば、皆さんになじみの深い、下記の企業やその経営者について、ビジュアル教材や『会社四季報』(企業データブックの定番)、IR情報※1を用いて比較しながら学び、ケース分析と考察を行っています。

【扱ったケーススタディ】

串カツだるま、鳥貴族、トリドール(丸亀製麺)、スシロー、くら寿司、エーデルワイス&アンテノール、ツマガリ、モンテール、シャトレーゼ、叶松寿庵、たねや(クラブハリエ)、いきなりステーキ(ペッパーフードサービス)、コメダ珈琲、ドトール、スターバックス、ブルーボトル、マクドナルド、モスバーガー

 夏学期後半の授業では、個人店の起業家から、著名チェーン店、食関連メディアまで、様々な現場の第一線で活躍する飲食関連起業家やビジネスパーソンをお招きし、事業の概要や業界の動きについて意見交換を行う特別講義に加え、見学会も開催しました。

 

 6月第1回目は、大学卒業後、居酒屋チェーンへの就職や小規模店での経験を経て30歳のときに起業し、現在大阪市福島区の人気居酒屋「福島金魚」はじめ6店舗を経営され、また暖簾分けや創業支援にも取り組んでいる「株式会社キューブダイニング」の岡秀樹代表取締役社長より、「令和時代の飲食店起業経営学」と題し、飲食起業に関する自身の経験から利益の実際、飲食ビジネスを開業し成功するためのポイントなどについてご講義いただきました。

 第2回目は、大阪のソウルフードである「お好み焼」のチェーン店として知られる「千房株式会社」の山崎幸治直営統括本部長から、粉もんの歴史、お好み焼きの特徴と美味しいお好み焼きの焼き方、学生時代のアルバイトをきっかけとした入社からこれまでのあゆみ、現在国内65店舗に加え、海外8店舗へ展開し、今後の世界戦略、ハラール(イスラム法で食べることが許されている食材や料理)対応、出所者採用=「職親プロジェクト」などの同社の社会的な取り組みについて話をうかがいました。また、終了後、希望者とお店に行き試食も行いました。

 7月第1回目は、1950年に創業し、本学の地元である藤井寺に本社をおき、焼肉レストランを中心とした様々な業態を開発しながら、全国展開に取り組んでおられる、「株式会社松屋」の北村正視執行役員においでいただき、肉の等級や様々な種類の肉についての話や、美味しいお肉の見分け方、業界の現状についておうかがいしました。現在安価で美味しい部位として人気の「ハラミ」(横隔膜の内臓肉)については、歴史上、はじめて同社により紹介されたものだそうです。 

 特別講義の一環として行われた学外活動では、同社の新業態、「焼肉特急」長吉長原駅を履修者で訪問し、北村正視執行役員からの説明と、舞台裏も含めた見学会、試食会を実施しました。レーンを走る車両に乗せて焼肉をテーブルまで運ぶというユニークなしくみで、全品390円以下で提供しており、業界からも大きな注目を集めています。岸和田店は、焼肉店として全国1位の売り上げと来店者数の記録を打ち立てたとのことです。



 7月第2回目は、直接の飲食事業のみならず、飲食広報支援ビジネスについて広く学び、インターネット、SNS時代の広報戦略について知るために、飲食予約サイトとして知られる「株式会社ぐるなび」の営業本部 加盟店営業部「ぐるなび大学」の渡邉元気氏より、「食トレンドデータから考えるフードビジネスの今」と題した特別講義をしていただきました。現在大ブームの「タピオカ」を題材に、どのように多様化、差別化を図るか、本場台湾での「インスタ映え」を目指したタピオカラーメンなど様々な事例や、新しいドリンクのフレーバーの紹介の後、飲食店がいかに「情報」を武器とするか、また人手不足、人件費高騰の下で、いかに省力化、効率化を図っていくか、そのための「ぐるなび」の役割や事業のしくみについての解説がありました。

 フィンテック※2、AI※3、シンギュラリティ※4  など情報革命で、今後多くの職業が消えると言われています。しかし、生命誕生以来、絶えることのない営みである人が「ものを食べる」こと、食に関する仕事は、今後もなくなることはありません。飲食でアルバイトをする学生も多いですが、飲食ビジネスの成功にはオリジナリティ、イノベーションや進化が重要であること、一人当たりの売上げや生産性を高めつつ、多くの人たちに幸せや笑顔を提供するということがいつの時代も変わらないポイントであることを学ぶことができました。

皆さんも経営学科でフードビジネスを学び、     
     食のスペシャリストを目指してみませんか。

※1 IR情報とは
=Investors Relation 企業が投資家や取引先、顧客のために自ら行う様々な情報提供。

※2フィンテックとは 
=Financial Technology 情報通信を活用した人手を介しない革新的な金融サービス。

※3 AIとは
=artificial intelligence 人工知能 コンピューターが自ら学習することで、これまで人間しかできなかった判断や処理を可能にする。 

※4 シンギュラリティとは
=Singularity コンピューターの能力や知識が人間のそれを超えること、その時期。

 

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