経営学部 経営学科
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フジテレビ「新報道2001(H29.6.25放送)」に写真・情報を提供(経営学科 天野了一 准教授)

フジテレビ系列(関西エリアでは関西テレビ)にて、日曜日7:30~8:25に全国に生放送されている政治討論番組「新報道2001」にて、6月25日の放送で、東京都の築地市場・豊洲移転問題が特集されました。

その際に、本学経営学科 天野了一准教授に情報と写真の提供の依頼があり、小池都知事の築地市場開発案としての「食のテーマパーク構想」について、大阪市・南港のWTC/ATCエリアに2004年に開業し、現在は閉鎖されて更地となっている「大阪フードアウトレット」の経営事例や、 2010年営業当時の「明るい廃墟」状態の写真などについて、電話取材による問題分析と、写真提供を行ないました。本放送では数店の写真が大学名とともに紹介されました。


<解説>

大阪フードアウトレットについて
2010年3月に訪問した。2004年に出来たときから全く話題にならない場所であり、大阪の人も存在すら知らなかったと思います。市内でも辺境の南港エリア、ATC、WTC近くの、直販所がついた、お菓子の工場というイメージであしたが、そもそも手作りでない、プリン、チョコレート、ドーナツなど、どこでも売っている、工業製品的なお菓子を、わざわざそこまで車運転して買いに来るかいなと言う感じがしました。極めつけはボトルウォーターの工場、試飲があったのが記憶に残っていますが、それこそそこで買っていく人などいないでしょう。行った時は小売店はほぼ閉店しており、2,000円以上買い物をしたら駐車無料というのに店がどこも空いておらず焦りました。

食のテーマパークについて
B-1グランプリ,食博、菓子博など、一時的な食の祭典というようなことはそれなりに集客を集めますが、必ずしも参加者の満足度は高くありません。さらに、恒久的、かつテーマを絞りこまないゼネラルな食のテーマパークの運営は、そもそも無理があると思います。
よくある外食テナントの色々なものが食べられる、というだけでは、ショッピングセンターのフードコートと変わらないし、わざわざそのために行くものでもありませんよね。また、人が一度の食事で食べられる量や種類には限度があり、せいぜい2、3種類程もたべたらお腹いっぱいになり、もう帰りたくなるでしょう。

 

築地の魅力は、食のプロだけが出入りし、通常素人が買えない世界の、新鮮なものがあり、その独特の雰囲気の中で、プロに遠慮しつつ舌鼓を打つ、「本物」であることだと思います。よくあるそれらしい普通のものを一般向けに集めたテーマパークとは本質的な違いがあります。口の肥えた消費者にとって、グルメはそこでしか口に入らない、本物でなければならないのです。でないとその場にわざわざ行く意味などありません。

関西では、京都の錦市場、明石の魚の棚、大阪の黒門など、地域単独店、個人店が集合し、味を競い合う、すなわち「本物」である結果として、外国人にも人気を集めています。結果的にテーマパーク的な観光スポットになったとしても、初めから企業や広告代理店が履いたような、ハリボテのようなテーマパークを作り成功させるということは、食分野の場合は難しいです。
 
小池都知事には、築地の本質、伝統、すばらしさをいかした、本物のグルメが楽しめる場所づくりを期待しています。施設の箱モノの豪華さ、綺麗さよりも、中身、そこでしか食べられない、チェーン店ではない、個人店の魅力、美味しさです。超高級なものもあってもよいし、B級グルメもあってもよい。汚く雑然としたままの方がいいかもしれない。昔からの老舗もあってほしいし、新進若手の登竜門的なイメージで、チャレンジショップとして期間限定のコンテスト的に営業しているのも楽しいと思います。食ビジネス研究家の端くれとして、ぜひ日本のどこにもないような素晴らしい場所にして欲しいと小池知事のお手並み、企画力には期待しています。

 

 

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