関西ベンチャー学会 年次大会 学生ビジネスプラン発表会



2017年3月4日(日)、関西ベンチャー学会の第16回年次大会(大会実行委員長:本学国際キャリア学科 深見環准教授)が、本学を会場として開催され、経営学部所属の天野了一准教授が、四天王寺大学経営学部が主催する学生ビジネスプランコンテスト等で頑張っている学生と共に参加・報告をされました。

関西ベンチャー学会とは、関西におけるベンチャーの発展のため、理論的研究に加え、ベンチャーや起業活動の実践に寄与することを目的とし、2001年に設立された、日本学術会議協力学術研究団体指定の学会です。経営学研究者のみならずベンチャー企業の経営者、弁護士、弁理士、会計士、ベンチャーキャピタリストや行政関係も参画してベンチャー企業の振興による関西経済の活性化をめざした活動を行なっています。

sDSC08979#今回の大会は、「クラウドファンディング」が統一テーマとなりました。クラウドファンディングとは、「新規・成長企業等と投資者をインターネット上で結び付け、多数の者から少額ずつ資金を集める仕組み」で、銀行などの融資に頼らず、ファンを増やしながら資金を調達して行く、中小企業の新たな経営支援方法として注目を集めています。我が国においては、資金提供者に商品が提供される購入型クラウドファンディングが8割を占めており、今大会では、その購入型クラウドファンディグに焦点をあて、今後の方向性について考えることを目的としたシンポジウムが開催されました。

 

sDSC08982#シンポジウムでは、行政の立場から大阪府商工労働部 阿部克哉主査、事業者の立場から株式会社NFL酒匂雄二氏、プラットフォーム事業者の立場からサイバーエージェント・クライドファンディング(MAKUAKE)菊地凌輔支社長、そして消費者と学術研究者の立場から本学経営学科の天野了一准教授が報告を行い、戦国武将「真田幸村」をモチーフにしたスーツのクラウドファンディングによる企画・販売の成功事例などについても紹介しました。

 

 

シンポジウム終了後は、毎年恒例となっており、関西の学生起業家の登竜門とされている、ビジネスコンテストが開催され、選考を経た4大学のチーム・個人が発表を行いました。本学からは、天野准教授の下で起業についての研究に取り組んでいる短期大学部生活ライフデザイン専攻2年生の酒井祐佳さんが、「一生の美を引き出すファッション提案アプリ」をテーマとしてプレゼンテーションを行い、「関西ベンチャー学会奨励賞」を受賞、林茂樹会長から表彰状と副賞が授与されました。

酒井さんの事業企画は、カラーコーディネートの理論を活用し、顧客のカラータイプの診断から、様々な条件や好みを入力していくことで、服のコーディネートやセレクションを提案するとともに、顧客管理を行うこともできる、ファッションブランドやセレクトショップの販促支援ツールとして提供するアプリのビジネスプランです。1月に学内で開催された経営学科ビジネスプランコンテストをきっかけに、さらにブラッシュアップを行ってきたものです。

 

酒井さんは、現在、本学経営学科天野准教授の指導の下、兵庫県の起業家スクールでの提案を経て、色彩コーディネートに関する団体や、ITエンジニアとの打ち合わせも行いながら、実際の事業化のフィージビリティスタディを進めています。酒井さんおめでとうございます。発想力と起業家精神を発展させ、新しい学生ベンチャーに結びつけて行くことを期待しています。

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