羽曳野市の福祉とまちづくり-四天王寺大学のある地域について学ぶ-
2014年8月21日
四天王寺大学は大阪府の南東部に位置する羽曳野市にあり、アメリカ・メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手の出身地として知られています。 7月4日、羽曳野市役所に勤務される仲野浩司郎先生(羽曳野市保健福祉部福祉総務課)を招聘して行われた特別講義の模様について、人間福祉学科2年生による受講レポートを抜粋しながら紹介します。 |
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●羽曳野市における福祉の特徴 |
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・生活困窮者が地域社会から排除されることなく暮らしていけるように「生活困窮者自立支援制度」が創られた。貧困な状況に置かれていても「自分のことは自分で決める」という自立観を尊重する考え方に共感した。 ・「ふれあいネット雅び」を通して、地域住民とソーシャルワーカー(社会福祉士)が連携し、住民参加による助け合いの仕組みが構築されている。その活動のひとつである「カフェづくり」は、地域住民が交流する場となっていることが理解できた。 ・阪神淡路大震災を教訓にして「災害時要援護者支援制度」が創られた。地域のなかで普段からの声掛けや見守り活動などの体制ができていれば、「住民が救えるいのちがある」という理念に感銘を受けた。 ・コミュニティ・ソーシャルワーカーは、既存の制度の枠におさまることのない、地域住民一人ひとりの困りごとに対するオーダーメイドの支援を創り出していることを学んだ。 |
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●さらなる関心を抱いて |
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・「貧困の固定化」を止めるためには、どのようにすればよいのかなど、子どもの貧困についてもっと知りたいと思った。 ・現行の社会福祉制度を活用して生活課題を解決する考え方を学んできた。しかし、今回の特別講義では、個人の生活課題に見合った制度を新たに創り出すことの大切さを理解した。 ・家庭状況や経済状況は一人ひとり同じわけではない。個別的な生活課題を抱えた人に対して同じような支援を行うことは適切だろうか、と問いかけられているように感じた。 ・制度の狭間でSOSを出せない人がいる。その人たちを支援するために、コミュニティ・ソーシャルワーカーと地域住民の連携が必要であることを学んだ。 |
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●わたしもまた地域住民のひとりとして |
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・地域住民が福祉活動に参加するには勇気がいるだろう。しかし、その勇気を出して、一人ひとりが動くことで大きな力となる。暮らしやすい地域づくりのために、私も積極的に地域の福祉活動に参加していきたい。 ・自分が暮らしているまちで、自分に何ができるのか、自分にできることはないだろうか。そのようなことを考えさせられ、これから行動してみようと思った。 ・自分の暮らす地域がどのような取り組みをしているかについて、まったく知らなかった。今回の特別講義をきっかけに、自分の暮らす地域にも目を向けていきたい。 |
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画像提供:近畿日本鉄道株式会社 |
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