人文社会学部 人間福祉学科 健康福祉専攻
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【3年生から1・2年生へ】学びの集大成!平成最後の相談援助実習の報告会<前編>

人間福祉学科 健康福祉専攻では、福祉に必要な知識はもちろん、医療福祉、こどもや家庭、社会福祉施設、市役所をはじめとした行政機関など幅広い進路に合わせて専門性を磨くコースを設定しています。

これまで蓄積した知識・技能を実践する場として、 3年次には1ヶ月間におよぶ相談援助実習 を行っています。社会に出る前に体験することで新たな気づきや課題発見へと繋げ、報告会を行うことで自身の振り返りと更なる成長へと発展させます。

この実習報告会は、当日の配布資料や会場の看板や誘導、受付の運営なども発表学生の手作り!
準備も含め主体的に取り組んでいます。

もくじ
  • 相談援護実習 報告会とは?
  • 【Case1】社会福祉協議会:地域をつなげる・地域とつながる
  • 【Case2】病院:病院の魅力を伝える
  • 【Case3】特別養護老人ホーム:高齢者施設における社会福祉士の役割
相談援護実習 報告会とは?

相談援助実習は、病院や社会福祉施設、特別養護老人ホーム、児童相談所、母子生活支援施設などをはじめとした各種施設利用者やその関係者、行政機関、団体などの職員や地域住民、ボランティアの方々とのコミュニケーションを通して 関連分野の専門職との連携やチーム医療などを具体的に実践 することでソーシャルワーカーについての理解促進を目的としています。

今年は全10チームで実習報告会を行い、全体発表では選抜された5チームが1・2年生全員を前に報告を行いました。報告会終了後の分科会では、ポスター発表と個別相談が行われます。

3年生と1・2年生の相互学習と学年を越えた交流の場として、実習先でしか得られない体験を元に後輩達に向けてアドバイスを行いました。

【Case1】社会福祉協議会:地域をつなげる・地域とつながる

「社会福祉協議会」は、全国各市町村に設置されている民間の福祉団体で、高齢・障がい・児童など全ての分野を通して、誰もが安心して暮らすことができる「福祉のまちづくり」の実現をめざしています。市町村と連携・協力し、地域の福祉課題を行政機関や他の専門職と共に支援を行っており、実習では主に「子ども食堂」と「声かけ訓練」を体験しました。

子ども食堂では、貧困状態にある家庭の子どもたちや、ご飯を食べることもままならない子ども達を対象に地域のボランティア活動を通して、食事を提供しています。 1つの場所に子どもから大人まで幅広い世代が集まれる場所があるからこそ、学校や家族以外の地域の方々とも繋がりを持つことができ、そこが子ども達にとっての貴重な居場所作りになっている事 を学びました。

【実習を終えて(学生のコメント)】
社会福祉協議会の専門職の方は、住民が安心してくらすことができるように、あくまで後方から支えながら人と地域が繋がるまちづくりをめざしていると理解を深めることができた。地域の中で孤立している人でも、他者と関われる場所が地域にあること。それが、その人にとっての居場所づくりとなり、個別支援から地域支援へとつなげていく事ができると学んだ。自治体や団体職員だけでなく地域住民ひとり一人が主体となって地域を作っていくことの大切さを知ることができた。 

【Case2】病院:病院の魅力を伝える
 病院や保険医療機関で働くソーシャルワーカーは、一般的にMSW(Medical Social Worker)と呼ばれ 、主に患者さんやその家族の方々が抱える諸問題と向き合い、経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰を支援していく専門職です。

病院内では、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士
病院外では、ケアマネージャー、地域包括ケアセンターや各種施設の職員、保健師、訪問看護師
などの 専門職の方々と連携(チーム医療)しながら患者さんやご家族の方のケア を行っています。

患者さんやその家族の方々が「誰に相談したらいいのかわからない。」という場合にもMSWがまず話を聞き、必要な情報の提供や直接援助を行っていきます。今回の実習で経験した相談内容も「想像していた支援内容と違う」から「お金に関すること」まで多種多様な困りごとをお聞きした。

ニーズが異なる方々の不安な気持ちに向き合い、必要に応じて医師や看護師といった医療スタッフとの橋渡し的役割、病院内での対処が難しい場合は、適切な施設と連携をとって支援を行うことを知ることができた。
たくさんの 専門職の方々へ適切に情報を伝えるコミュニケーション が非常に重要な役割だと学びました。

【実習を終えて(学生のコメント)】
危篤状態で疎通性がない患者さん本人の意思を尊重することの大切さと難しさを学びました。無理な延命はさせたくないというご家族の不安に対して、実施している治療が延命になる・ならないの境目をはっきりさせることや比較的余命の短い超高齢者や回復見込みが少ない患者さんに、どこまで医療を施すのかというのは非常に難しいと感じました。

【Case3】特別養護老人ホーム:高齢者施設における社会福祉士の役割

特別養護老人ホームは、在宅の生活が困難になった要介護3以上を認定された高齢者が入居できる施設で、食事・入浴・排泄などの日常生活に必要なことから、リハビリや健康管理など、療養に必要な介護を受けることができる施設です。

実習先の施設でも、生活相談員(社会福祉士)、介護士、ケアマネージャー、看護師、管理栄養士、調理師、機能訓練士といった専門職の方々が利用者の生活を支えています。そして生活相談員としての視点では、 ご家族への聞き取りを通じて、利用者の生活をイメージしながらアセスメント(面接)を行うことでリスクマネジメントにつながる と学びました。

また 核家族化が進み、祖父母との関わりが少なくなり、どのように接していいか分からない子ども達が増加 しており、特別養護老人ホームについて知ってもらうために、近隣の小学生と施設利用者との交流も行っています。そのための事前学習として車椅子体験や高齢者の体重を体験するといった授業も行っており、授業を通して高齢者に対する意識を変えるきっかけになると感じました。

【実習を終えて(学生のコメント)】
特別養護老人ホームは、利用者の家でもあるので、利用者が自分らしく暮らせるようにし、家族の方々に安心してもらえるよう支援することも社会福祉士の役割であると感じました。

前編は、3チームの全体発表の様子をダイジェストで掲載しました!

学生の報告につきましては、社会福祉法人四天王寺福祉事業団の実習指導者でいらっしゃる松井里恵先生と、赤穂光郁先生、より温かい励ましの言葉をもってご講評いただきました。

司会進行も発表学生が行っています。

中編は、全体発表2チームと分科会となるポスター発表の様子をお届けします!

【関連リンク】

→人文社会学部 人間福祉学科 健康福祉専攻の詳細はコチラ

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