大学生活と進路 ~卒業生からのアドバイス~



 1年生全員が受講する大学基礎演習Ⅰでは、各人が自分の大学生活を有意義なものにすることができるように、卒業生を招いて、話をうかがう時間を設けています。
 この日は、平成21年度に本専攻を卒業されて、現在、秋津鴻池病院で精神保健福祉士として働いておられる苺谷友樹さんにお話をしていただきました。
 苺谷さんは、大学時代の過ごし方―勉強やクラブ、アルバイトなど―、また福祉の仕事に就こうと思うようになったきっかけは何か、さらに現在どんな仕事をしているかなどについて、優しい口調で、ていねいにお話をしてくださいました。

●取得できる資格は可能な限り 
 入学した時点では、将来についての具体的なイメージはなかったが、取得できる資格は可能な限り取ろうと思って勉強に力を入れた。しかしそれにとどまらないで、クラブにも入り、バイトもしたとのことでした。
 後で振り返ったとき、このようにいろいろな経験をしたことがよかったとのことでした。というのも、福祉の現場では、いろんな年齢層の人と関わります。その関わりを充実したものにするためには、「話の引き出し」を多く持つことが重要になってくるからです。

●転機となった相談援助実習
 福祉分野への進路の意向が明確になったのは、3年生の相談援助実習で、社会福祉士の専門性に触れることができたからとのことでした。実習のなかで、福祉の専門職として働いておられるスタッフを身近に見ることができたことで、自分も福祉現場で専門職として働きたいと思うようになったとのことでした。

●聴講した学生の感想

今の自分を振り返り、悪いところを改める良い機会になった。卒業された先輩の実際の経験に基づいて、どのような行動を取ることが今後にとって良い行動になるのか。また、今後の実習ではどのようなことに注意すべきかなどについて詳しく教えていただいた。

・一番大事なことは、自分自身の「話の引き出し」を増やしていくことである。そのためには、福祉分野以外のことも経験する必要がある。例えば、クラブやアルバイトも役立つと知り、もっとクラブに力を入れていこうと思った。

・私自身も将来何がやりたいのかはっきり定まっていないので、とりあえず資格を取れるように努力していきたいと思いました。

 

 入学してから3ヶ月ほど経った時点での講演でした。1年生全員にとって初心を振り返り今後に臨むのにふさわしい内容になりました。

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