人文社会学部 人間福祉学科 健康福祉専攻
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福祉施設の現場から学ぼう~特別講義2 障がい福祉分野~

2年生が11月に取り組む体験実習に向けての2回目の特別講義は、障がい福祉の分野での学びです。

今回は、障がい者支援施設を運営している社会福祉法人「なにわの里」の小池聡先生にご講義いただきました。

 

 

 

 

なにわの里は一人ひとりの想いを大切にという理念のもとに、障害のある人や子どもの生活を支えるための事業として、通所施設、入所施設、グループホーム、療育支援・相談支援(子育て支援)、就労移行支援と活動を広く展開されています。そして、ご本人だけでなく、ご家族からの相談にも応じています。

 

1.個別支援;一人ひとりの障害の特性を尊重する」、「2.自立支援;一つでも自分でできることが増えるように」、「3.地域生活支援;地域での活動などに参加し生活を豊かにする」という支援の3つの柱について、実際に支援されている現場での動画を示しながら、わかりやすく、具体的に説明いただきました。

実習に向けて準備すること、実習で学ぶときの姿勢などについても、その意味をかみ砕きながらの講義となりました。小池先生ご自身が多くの人に支えられて成長してきたという体験談を交えながらの心に響くお話でした

 

 

 

 そして、最後に学生から多くの質問にも真摯に答えていただきました。

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Q.「関わるうえで、一番大切にしていることは?」

A.「自分の支援が正しいと思わないこと反応で示せない人も多いので、いつもこれで良いのかな?と考えている。」

 ・・・

 

 

以下に、学生の受講レポートの一部を紹介します。

 

 <コミュニケーションの工夫>

・言葉で話すことが出来ない利用者には絵カードやタブレットを使ってコミュニケーションが取れていた。

・このような支援を提供するには、長期間かけて利用者の非常に細かいところまで観察して、そこから支援内容を割り出すという大変な作業が必要だと思った。

・コミュニケーションの方法が一律に行われているのではなく一人ひとりの障害に合わせて行われているところに感銘を受けた。

・利用者の方にとって「与えてもらう」と「安心する」ことがとても大事だと思った。そのことは私自身にも当てはまり、うまく気持ちが伝わらないとイライラしたり落ち込んだりするが、何らかの方法を与えてもらってうまく伝わるととても安心する。

 

 <その人のストレングス(強み)を生かした支援>

・利用者の行動を見過ごさず、何が好きで、何が苦手かを知っておくことは、その人のストレングスを活かすことである。障害者だからできないという偏見ではなく、ストレングスを見つけていくことで考え方は変わる思った。

利用者の個性をマイナスに捉えるのではなくプラスでとらえることが大切だと教えていただいた。細かいことばかりに目が行くということを課題としてとらえるのではなく細かい作業が得意ではないかと考えることだ。

・運動好きな利用者さんが地域のマラソン大会に出られていた。ストレングスを活かした支援だと思った。

・ストレングスは人それぞれで、その人に合った生活がある。ストレングスを側面的にサポートすることで生活の質を上げていると感じた。

 

 <自分自身のアルバイトやボランティアでの経験と比較して>

・ボランティアで支援しているAさんとは言葉でやり取りできず、一方的に自分が話をして首の動きによるyes、noだけ確認していたことに反省した。今後は、Aさんに合ったコミュニケーションツールを探し、コミュニケーションしやすい環境づくりを目標にしていきたい。

・アルバイトやボランティアで障害を持つ人と関わることが多いので、理解しているつもりだったが、講義を聞いて、理解できていない部分が多々あった。「理解している」として学ぼうとする姿勢に欠けていたことに気付けた

 

 <実習に向けて>

・実習についてわからないことがあれば、SNSなどのネット情報に頼るのではなく、目の前の利用者と触れ合って感じたことを頼りにするのが大切だと思う。

・実習計画書で目標・課題を職員の方にわかってもらえるように明確にしておくこと、そして一日一日の具体的な目標・課題の設定が大切であると教えていただいた。

・実習日誌では、業務内容を書くだけでは不十分で、考えたこと、感じたことをしっかり書くことが大切で、その振り返りから次の課題を見つけていくのだとわかった。

・講義を聞いて、実習に対して不安もあるが、意欲も高まった。この講義で学んだことを頭に入れ、整理して実習に向けて準備したい。

 

 まだまだ、2年生は11月の体験実習に向けて学び始めたばかりであり、理解も表面的になっているかもしれませんが、小池先生の講義から多くのことを感じ取ったようです。今後、この学びをさらに深めていくよう取り組んでいくことになります。

 

 

小池聡先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。

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