【理科ゼミ】第3回 IBUゼミコンテスト出場!
2018年11月20日実験を通して化学を楽しむ佐藤 美子研究室(通称:理科ゼミ)が、第3回 IBUゼミコンテンストに出場します!
理科ゼミの研究テーマの1つに「小学校理科の教材研究」 があります。子どもたちが持つ素朴な疑問から誤った認識を抽出し、それを正しい科学に変容させるには?というテーマで教材研究に取り組んでおり、これまで経験してきた「モノづくり」を活かして、化学の“なるほど”を伝えます。
発表時間は、わずか10分。
出場企画・発表内容は全員で共有しており、分析・仮説形成・課題解決の3チームに分かれて、パワーポイントのスライド資料作成に取り掛かります。
先輩たちが 平成 28 年度日本理科教育学会近畿支部大会で発表し、学生賞(ポスター発表部門)を受賞 した際に取り扱ったテーマ“「導通テストキット」の教材化と実践および素朴概念の調査”を受け継いで、素朴概念の調査をさらに調べていくことに。
問題となっている点を確認し、なぜ誤認が起きているのか? 大阪市で理科支援のボランティアをしている学生が回収したアンケート調査を元に、実態状況とその特徴を抽出 します。
分析チームからでた課題を元に仮説形成を行い、課題解決に向けたアプローチをロジカルに組み立てます。
小学生における理科室での実験については「楽しかった」「面白かった」という気持ちが強く、実験内容の記憶が曖昧で、正しく理解できていないのでは?
「そのためには、体験して終わりじゃない。知識に変えないと記憶に残らない。」
この課題をどのように解決するか、そのための授業デザインをどうするか?
仮設形成を繰り返し、意見を出し合います。
プレゼンテーションのスライドの骨組みはできていますが、真剣に悩み、追求しようとしていることがあります。
自分たちが 小学校の教師として、子どもたちに専門用語や難しい言葉を使わずに、どうやって科学の不思議さ、面白さを伝えていくか? がポイントになっています。
この力は教師だけでなく、企業人としても重要です。
さまざまな立場や知識の異なる人たちに、難しい内容をどうやってわかりやすく伝えるか?という点は共通です。
つまり、 「いかに他者にわかりやすく伝えるか!」 このことにゼミ生たちは全力で取り組んでいます。
佐藤先生とゼミ生たちは、
- 授業中や授業後を含めたPDCAサイクルを、どのように繋げてデザインするか
- 主体的・対話的といった観点
- 知識量は下げすぎず、質の高い理解をどう達成するか
を真剣に、そして楽しみながら意見を出し合っています。
「授業を行うシーンを想定して、先生が1人で実施できる範囲を超えないようにすることも授業デザインのポイント。」との事。
ゼミコンテストまで1週間。
これまでの実験教室などの活動をとおして、 学生たちは人に伝えるという喜びを知り、どのような職種であっても”伝えることがいかに重要か”ということを、日々学んでいます。
プレゼンテーションの資料も改良を加えながら、理科ゼミの活動は続きます!
【関連リンク】
※教育学部は2019年4月より4つのコースに改編します。
→教育学科 小学校教育コース
→教育学科 幼児教育保育コース

