平成27年度 採択課題 研究概要

研究代表者氏名 田辺 昌吾
(タナベ ショウゴ)
所属 教育学部
教育学科
職位 講師
研究種目 若手研究(B) 研究課題番号 24700782
研究課題名 幼稚園・保育所における父親を対象にした子育て支援策の効果の検証

研究の目的

 本研究は、社会的に注目を集めている「父親の育児」に焦点をあて、父親がよりよい状態で育児を行うためには、幼稚園・保育所において、どのような子育て支援策が必要であるのか、また効果的な支援を行うために求められる保育者の専門性とはどのようなものなのかを明らかにするものである。
 各園(所)でさまざまな支援策が展開されているなかで、その支援の効果検証を、①支援の内容、②支援の提供者である保育者の専門性、③支援の対象者である父親の状態の3つの要因から検討し、これからの幼稚園・保育所に求められる父親支援策、および保育者に求められる父親支援力とはどのようなものかを明らかにすることを目的とする。

期待される研究成果

 期待される本研究の成果は次の4点である。(1)幼稚園や保育所で取り組まれている「父親支援」の現状を把握することができる。(2)乳幼児をもつ父親がよりよい状態で育児を行うために、幼稚園・保育所が取り組むべき子育て支援策が何であるのかを明らかにできる。(3)幼稚園や保育所が行っている父親支援の内容だけでなく、その支援を行う保育者の専門性について検討することから、保育者に求められる「父親支援力」とは何かを明らかにできる。(4)社会的、政策的関心事である「父親の育児」を、今後どのように展開していくことが望ましいのか、一知見を得ることができる。

この科研費について、さらに詳しく知りたい方は、下記をクリック!
http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24700782
※国立情報学研究所の科研費データベースへリンクします。

研究代表者氏名 五十川 飛暁
(イソガワ タカアキ)
所属 人文社会学部
社会学科
職位 講師
研究種目 若手研究(B) 研究課題番号 24730446
研究課題名 開発の現場からみた地域社会にとっての持続的発展

研究の目的

 現在、国家の財政難や環境問題などを理由として、公共事業の見直し論が再燃している。ただ、その是非が問題になるたびに右往左往させられる地元住民の姿が明らかになるにつけ、開発か否か、という構図そのものに限界を覚える。そうではなく、それが上意下達の政策に原因があるのだと考えるなら、いま、求められているのは、あらためて、下からの開発論であろう。なにが地域社会の発展にとって望ましいのか。本研究では、時間軸を含めた生活分析により、地域社会にとっての持続性を担保しうる開発の条件を明らかにしていきたい。

期待される研究成果

 本研究の目的を達成するために、いくつかの開発の現場を事例地として選定しながら、フィールドワークを実施していく。その際には、開発現象そのものというよりも、その舞台となっている地域社会のほうにポイントをおいて、現場の生活の事実を把握すること、およびそこからの検討を重視していく。そこで得られるであろう現場目線の開発の論理からは、学問的には、開発をめぐる既存の議論を批判的に発展させることができるだろうし、他方、政策論的にも、地域社会の発展のあり方について模索している各地の人びとが、自分たちの今後を考える際の判断材料を提供できるのではないかと想定している。

この科研費について、さらに詳しく知りたい方は、下記をクリック!
http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24730446
※国立情報学研究所の科研費データベースへリンクします。

研究代表者氏名 平井 秀幸
(ヒライ ヒデユキ)
所属 人文社会学部
社会学科
職位 准教授
研究種目 若手研究(B) 研究課題番号 25780518
研究課題名 犯罪・非行からの「社会復帰」過程と教育的「支援」をめぐる社会学的研究

研究の目的

 本研究は、犯罪・非行少年の「社会復帰」過程における多様性や困難性を社会学的観点から明らかにし、かれらへの「支援」のあり方を展望することを目的とする。特に、施設内処遇(少年院における矯正教育)に留まらない社会内処遇(地域での保護観察等の教育的「支援」)まで包含した「社会復帰」の全体像を射程に入れる点に本研究の特色がある。方法的には、犯罪・非行少年の「社会復帰」過程に関する国際比較・歴史研究を通して、既存の心理学・犯罪学的な理解を理論的に刷新することが目指される。

期待される研究成果

 本研究が成功裏に実施されたあかつきには、犯罪・非行少年の「社会復帰」過程の単なる実態解明に留まらず、「社会復帰」やその「支援」のあり方が有する歴史的経緯や、諸外国との比較的特性を考慮したうえで、既存の学術研究における「社会復帰」理解を批判的に刷新する理論的貢献と、「社会復帰」に取り組む犯罪・非行少年の多様なニーズを踏まえた「支援」のあり方を広く国内外の実践へと提言する政策的貢献、の二つの学術貢献が期待される。

この科研費について、さらに詳しく知りたい方は、下記をクリック!
http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25780518
※国立情報学研究所の科研費データベースへリンクします。

研究代表者氏名 小森 めぐみ
(コモリ メグミ)
所属 人文社会学部
社会学科
職位 講師
研究種目 若手研究(B) 研究課題番号 26780338
研究課題名 物語説得のプロセスモデルの構築-物語への移入に注目した検討

研究の目的

 本研究は、物語に接触することによって生じる態度変化(物語説得)のプロセスを解明することを目的とする。物語説得は日常生活の中で遭遇する場面が多いが、そのプロセスは既存の説得・態度変化理論の枠組みでの説明が困難であるため、詳細にプロセスを見ていく必要がある。
 そこで、本研究では上記の目的を達成するために下位目標として(1)物語への移入の及ぼす説得的影響の実証(2)物語への移入によって生じる情報処理過程および思考の変化の実証(3)思考過程を媒介要因とするプロセスモデルの構築と実証の3点を設定し、大学生を対象とした質問紙実験を複数実施する。

期待される研究成果

 本研究では、物語の説得的影響力を系統だてて理解する枠組みの構築を目的とする。こうした枠組みを提供することによって、説得・態度変化研究の拡張や、これまで説明されてこなかった社会的影響形態の解明といった学術的な意義が期待される。加えて、本研究で得られた知見は、物語を用いたマーケティングや教育的な働きかけを開発するなどの実践的な試みの理論的根拠として機能することも期待される。 物語への移入は自分自身を物語の世界の一部であるかのように感じる過程だが、こうした経験は娯楽経験でのみ生じるだけでなく、日常的な相互作用の中でも生じうる。このように考えると、物語への移入の説得的影響について理解することは、相互作用の帰結を理解する新たな視点となることも期待できよう。

この科研費について、さらに詳しく知りたい方は、下記をクリック!
http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-26780338
※国立情報学研究所の科研費データベースへリンクします。