去る2月24日(日)本学において公開シンポジウムが開催されました。 今年で第16回を迎える公開シンポジウムが、本学大講堂において、羽曳野市、羽曳野市教育委員会との共催で開催されました。テーマは、「教育の明日(あした)のために」です。地域の方々や地元の先生方をはじめ、教師を目指す本学の学生の皆さんや教職員が多数参加されました(216名)。 第1部基調講演では、比嘉昇先生(NPO法人夢街道国際交流子こども館理事長)に「教えることは共に希望を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと-信じる・待つ・愛する-」と題して、これまでの教師経験の中で、そしてフリースクールで関わっている子どもたちとのつながりの中で育まれた愛情(人間愛)についてお話していただきました。 また、引き続き行われた第2部シンポジウムは、佐藤信之先生(羽曳野市丹比小学校校長)、中本和彦先生(四天王寺大学准教授)と比嘉昇先生をシンポジストに迎え、久家英述先生(四天王寺大学副学長)のコーディネートにより進められました。佐藤先生は、学校現場がかかえる問題との対応に追われながらも、校長として様々な取組みを行うとともに、教員相互の関係のあり方や地域との連携の大切さについて報告されました。中本先生からは教員養成にかかわる大学教員として、教師の卵となる学生たちに対して何を伝えるべきか、その指導のあり方について事例をあげながら紹介されました。 比嘉先生、佐藤先生、中本先生は、それぞれ世代も指導的立場も異なりますが、その重層的な違いから見えてくる「人が人を教えるということ」に対して、来場された皆さんは熱心に聞き入っていました。また会場からも教育に関する真摯な意見が出され、あっという間に充実した時間が過ぎました。


シンポジウムご来場の様子 ご来場いただいた皆様

基調講演の様子 (講師:比嘉 昇先生) 第2部シンポジウムの様子1


コーディネーター:久家英述 副学長 佐藤信之先生:発表の様子


中本和彦先生による発表 比嘉先生にもシンポジストとして加わっていただきました
教育の明日(あした)のために
いま教育を取り巻く状況はきわめて厳しいと言わざるをえません。多くの学校現場で、いじめ、暴力、不登校などの問題を抱えています。家庭や地域においても、教育力の低下が叫ばれて久しいなか、子育てに不安をもつ親が増加し、ときには虐待という痛ましいケースにいたることも少なくありません。こうした事態を踏まえたとき、もはや応急措置的な対応だけでは限界があることは明らかです。そこで今回のシンポジウムでは、"人が人を育てるとはどういうことなのか"という教育の根底を問うことにより、教育の明日のために何が必要なのか、真正面から議論していきます。
内容
第1部 基調講演
教えることは共に希望を語ること
学ぶとは誠実を胸に刻むこと
―信じる・待つ・愛する―
【講師】
比嘉 昇
(NPO法人夢街道 国際交流子ども館理事長)
哺乳類の中で一番の未熟児で誕生してくる人間は、20年経たなければ一人前にならないという非常にやっかいな動物である。動物から人間になるために必要なものはたくさんあるだろう。しかし、欠くことのできないものは大人の「愛情」である。わけても親の愛ほど大切なものはない。それがうまく伝えられない時、或る子は非行に走り、わが身を守るために不登校をするかもしれない。一番無難な方法は「良い子」の仮面を被ることかもしれない。大人が子どもを批判するのは容易い。だがそれだけでは、子どもたちは人間になれない。今、子どもたちが求めているものは、多くの大人たちの本物の「北風よりは太陽」である。
第2部 シンポジウム
人が人を教えるということ
【コーディネーター】
久家 英述(四天王寺大学副学長・教授)
【シンポジスト】
佐藤 信之(羽曳野市立丹比小学校校長)
中本 和彦(四天王寺大学准教授)
比嘉 昇 (NPO法人夢街道 国際交流子ども館理事長)
コーディネーター 久家 英述(四天王寺大学副学長・教授)
第2部では、佐藤先生と中本先生、そして比嘉先生にも加わっていただき、大人は子どもたちにどう向き合うべきなのか、「教える側」に立つ者として、その原点に立ち返って議論していきます。三人の先生方は、関わってこられた場面(小学校、大学、中学校、フリースクール)と世代(50代、40代、60代)が違っており、それぞれが体験されてきた教育の"風景"が異なっています。そこを手がかりにしながら、このテーマを深めていくことができればと考えています。
シンポジスト 佐藤 信之(羽曳野市立丹比小学校校長)
「明日がやさしくみえる」-縦と横、見通しとつながりで-
学校園を取り巻く厳しい現実があり、保護者の生活不安や社会の影響をまともに受ける子どもたち。その中で子どもに自信と信頼、感謝と共感、自立と創造を育てるべく奮闘している学校園。子どもの成長を可能にするのは、子どもへの愛情と未来への信念、子どもどうしやさまざまな人とのつながりと絆、そして保護者・地域・他機関との連携によってである。幼小中を見通した各段階での課題と、かかわることで成長してきた子どもの素晴らしさを再確認したい。
シンポジスト 中本 和彦(四天王寺大学准教授)
「チェンジ!」-見る側から見られる側へ-
変化する社会、多様化・複雑化する教育課題、教員の大量退職や学校の小規模化、学校現場の多忙化など、ますます厳しくなる教職の世界。その一方で聞こえてくる「最近の若い先生は...」の声。教員を養成する大学として何ができるか。自立と協働、学び続けることができるタフな教員をめざして、「チェンジ」させるためのささやかな取り組みを紹介します。
※比嘉 昇 先生には、シンポジストとしても参加していただきます。
日時
平成25年2月24日(日) 13:00~16:00
入場
無料
定員
500名(先着順・事前申込必要)
申込方法
往復はがきまたは、申し込みフォームよりお申込みください。
1.往復はがきの場合
往信用に ●「公開シンポジウム希望」と明記
●郵便番号・住所
●氏名(ふりがな)・年齢・性別
●電話番号 を記入の上、お申込みください。
※複数でお申込みの場合は、連名で記入してください。
入場整理券として返信いたしますので、返信用の表書きにも
申込者の住所・氏名(連名の場合は代表者名)を記入してください。
2.申込みフォームの場合
申込は終了しました
申込・問合せ先
- 四天王寺大学エクステンションセンター
- 〒583-8501 大阪府羽曳野市学園前3-2-1
- TEL 072-956-3345
- FAX 072-956-9960
主催
- 羽曳野市・羽曳野市教育委員会・四天王寺大学























