大阪府立藤井寺高等学校生が来学し、高大連携授業を行ないました
2015年1月5日
12月19日(金)、大阪府立藤井寺高等学校生14名が来学し、模擬授業が行われました。
まず、全員が大関雅弘先生(人文社会学部社会学科長・教授)の「大学での学びについて」を受講し、これまでの学習と大学での学びの違い等について知ってもらい、その後、キャンパス見学をしました。キャンパス見学では、大講堂、音楽棟、保育実習室、ML(ミュージック・ラボラトリー)教室、ランゲージ・プラザ“i-Talk”、図書館、ICTアクティブ・ラーニング教室等々を見て回りました。
「大学での学びについて」(担当:大関雅弘先生)
続いて、「教育・保育コース」と「社会福祉コース」の2グループに分かれて、それぞれ担当教員の模擬授業を受講しました。
「教育・保育コース」は、中本和彦先生(教育学部准教授)と林正夫先生(教育学部准教授)、「社会福祉コース」は、原順子先生(人文社会学部人間福祉学科健康福祉専攻教授)が担当しました。
この日行なわれた各授業の概要は次のとおりです。
「先生としての心構え」(担当:中本和彦先生)
「チェンジ―見る側から見られる側へ―」というテーマで、「聞く」と「聴く」のちがいについて、小学校3年生の担任になったつもりで「先生、なんで勉強しないといけないの?」とたずねられたら、どう答える?というロールプレイを行ないました。そして、見る側から見られる側へ、授業は受ける側からつくる側へチェンジするために、いろんな体験をしたり、勉強するのが大学の勉強だということを理解してもらいました。
その後、「先生の想いを知ろう」ということで、『教育の原点を継いでいく。』のVTRを活用して、本学卒業生の先生方の思いを視聴してもらいました。
「先生としての心構え」(担当:中本和彦先生)
「表現活動:図画工作」(担当:林正夫先生)
図画工作科の指導とは,何だろうか。大切にしたいことをワークショップの体験から学んでもらいました。
1.折り紙変身…飛行機を折る途中から折り方を変更し、サンタさんを折る。
◎思いがけないものに変わることを味わう。
2.てん・せん・あー…思う線を切らずに描く。
◎一人一人描くよさを味わう。
3.折り紙のサンタをてん・せん・あーの画用紙に置いてみる。
4.一枚の画用紙(対角線で折る)を角から中心まで一つの線だけをハサミで切る。
◎つなぎかたや止め方を変えることによりいろいろな形ができることを知る。
5.2の画用紙に3や4でできたものの置き方を考える。
置いてみて、表現が平面からレリーフのような表現に変化することを知る。
ぴかぴか球(簡易な照明*商品名)を照らし、紙表現のよさや表現の展開を味わう。
「表現活動:図画工作」(担当:林正夫先生)
「人間福祉演習Ⅱ(ゼミ)」(担当:原順子先生)
「人間福祉演習Ⅱ」受講生(原ゼミ生)による高校生対象の授業を実施しました。内容は以下の4テーマについて学生が講義をしました。
①車椅子体験と高齢者疑似体験
参加高校生の中に車椅子体験者はいましたが、高齢者疑似体験(関節の不自由さを体感す
るためにサポーターを膝や足首に、また重りの装着や特殊なメガネなどで身体機能低下を実感・体感できる)は全員初めてということで、興味をもって積極的に参加してくれました。
②身体障害者補助犬とアニマルセラピー
クイズ形式も取り入れて、補助犬の種類(盲導犬、介助犬、聴導犬)やアニマルセラピーについて説明しました。
③DV(ドメスティック・バイオレンス)
最近はデートDVもあることや、どのようなプロセスで当事者間の関係性が変化していくのかなど、DVについて説明しました。
④リトミック
リトミックについて説明した後に、音楽にあわせて全員で楽しく踊りました。
最後に、アンケートに記入してもらい授業を終了しました。
「人間福祉演習Ⅱ(ゼミ)」(担当:原順子先生)