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常森裕介講師によるあべのハルカス公開講座「ドキュメンタリー映画から見るアメリカの今」を開催

平成29年度後期 あべのハルカス公開講座『教養と好奇心で巡る世界の旅PARTⅧ』の第4回が開催されました。
今回のテーマは「ドキュメンタリー映画から見るアメリカの今」です。以下に、講座を担当された常森先生(経営学部経営学科講師)からのメッセージをご紹介します。

みなさんは、マイケル・ムーアという映画監督をご存知ですか?恰幅のよい外見を、どこかで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。アカデミー賞やカンヌ映画祭で受賞歴をもつドキュメンタリー映画の作り手というだけでなく、現在はトランプ政権打倒に燃えるアクティビストでもあります。

マイケル・ムーアは、自分の作品の中で、格差の広がりや銃社会など、アメリカの根本にかかわる問題を取り上げてきました。代表作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」に見られるように、当事者である大物に突撃取材をするのが彼のスタイルです。
「華氏911」では、議員たちに、戦争に賛成するのなら自分たちの子どもをなぜ戦地に送らないのかと詰め寄り、「キャピタリズム」では、リーマンショックの引き金になった大手金融会社などに、現場保存のテープを張る(ある種の「犯罪者」だと示す)デモンストレーションを行いました。
彼の取材はいつも上手くいくわけではありません。しかし、ユーモアや風刺を含む彼の作品は、人種や国籍など様々な理由で苦境に立つ人々を励ますものです。

今回の講義では、上記の作品を紹介しながら、ラスベガスの銃乱射事件など、現代のアメリカの事件にも言及しながら、作品の背景などを説明していきました。マイケル・ムーア作品はそれぞれ少しずつしか見ることしかできませんでしたが、コロンバイン高校の乱射事件当時の映像など、息を呑むものも多くありました。

講義の最後で紹介されたように、マイケル・ムーアは2016年の大統領選前後を通じて、トランプを告発する運動を続けています。トランプ政権の誕生は、彼の創作意欲に火をつけたのかもしれません。
講義の中で関心をもった作品をぜひ見てほしいと思いますし、常に発信を続けている彼の言動(ツイッター等)に、今後も注目です。

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